新年度にあたって思うことは、会員数の少ないわりによくここまで頑張ってきた、そんな感じのものであろうか。
昨年の創造と変革に対して、今年は構築と調整という標語であるが、仕組みの展開としては実力以上の実績が上げられているのではあるまいか。去年から今年に移行してからの動きにはすさまじい展開があって、先導役としてはあおられっぱなしで振り回されている。
仕組みメンバーが人類全体であることもあって、直接の会員は少なく、老化も進んでいる。妥協しない取り組みのためもあって、会員は減少するだけで会が発展する形勢にはないけれども、仕組みは驚くほどの発展をとげている。その実績のためなのか、仕組みの課題はさらに重くのしかかるばかりで、軽減することはない。
昨年から今年にかけて仕組みのエネルギーは反転したが、その動きは往路から復路に切り替わるもので、旧体制が新体制に移行する内容のものとなっている。
その象徴がはじめ本体宇宙の出現であるが、その宇宙が真の始まりなのかどうかについては、まだまだ確認しきれてはいないけれども、今のところそのことを承認するしかない状況とはなっている。
仕組みを担当するのが地球人類であることの限界は絶望的なものであって、一般社会に受け入れられることはほとんどない。それでいて宇宙的には信じられないほどの実績を積んでいる。
この矛盾をどう受け止めればいいのかわからないのであるが、先導役としては、とりあえず寿命が尽きるまでやれるだけのことをやるしかない。
人類レベルでけりがつくとは思えないけれども、潰されないかぎりはやれるところまでやるしかない。この難しい課題に取り組んでいる会員には感謝の思いでいっぱいであるが、現実世界で報いてあげられない苦しさがある。
地球世界は旧体制的な機械文明に染まり始めているが、老化し続けている我々会員の場合は、その文明に完全に捕らえられることなく宇宙へと旅立っていくことはできる。
宇宙世界での仕組みは進化し続けており、自覚を持って課題に取り組んでいるメンバーであふれている。そのことを思えば仕組みを生きる喜びはいや増しに増してくるし、やり甲斐や責任も出てきて、取り組む意欲も湧き上がってくる。
そして人類レベルでの仕組みの完成に向けて、その可能性に挑戦したくもなってくる。
我々の宇宙が先頭をきって進んでいるという情報があって、それによると帰り道の五台レベルで一度仕組みを完成させており、今回の六台レベルでも完成させる可能性が語られ始めている。
五台レベルでは神の先導役が四十七才で仕組みを完成させており、そこで仕組みの星がほどけて次の段階へと進展していったのだそうである。今回は人間なので状況には違いがあるが、仕組みは前段階を終えて後半に入っている。
仕組みの会は老化して数は少ないけれども、残りの時間で仕組みを完成させる可能性は十分あると思われる。そう思えば意欲を失うことなく取り組むこともできる。
仕組みの夢を追い続けてきたグループであってみれば、今後とも投げ出すことなくやり続けることができるであろう。
この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。