02.求道のあかし

求道のあかし 平成28年11月1日

ここに来て仕組みが劇的に化けた。この展開は年末まで押し詰まっていく去年と同様の形だと思われていたのであるが、二月も早く変容した。その原因は、やはり仕組み、並びに総合先導役に対する必要以上の圧迫や潰しであったと思われる。

ところが昨年以上のその重圧は、また新しい仕組みの爆発となって現れた。佐田グループの完成宇宙のメンバーと佐田組と呼ばれる仕組み担当宇宙のメンバーが、七台宇宙へと進行し始めたのである。

 

以前無源付きの佐田グループの完成宇宙が現れたとき、六台の佐田組を中心とした仕組み宇宙は七台へと上がっていき、三番手、二番手、一番手と呼ばれているレベルの高い新体制宇宙を先行して生き終えてしまったのだった。そして発生の源へ回帰しようとして完成宇宙の無源へと突っ込んでいった。

ところが彼らには無源へ回帰する資格がないとされて降ろされてしまい、それからしばらく仕組み活動をしなくなってしまった。そのときは新しく現れた根付きの佐田グループが仕組みを受け持つようになったため、根無しの宇宙組がふて腐れて半年近くもソッポを向いたままでも、仕組みを進行させることはできた。

 

仕組みの中心となって活躍し続けてきた彼らにとっては、周りの宇宙がどんどん無源回帰していく歓喜の姿を見送ることは耐え難かったのであろう。

しかし彼らは耐え抜いた。そして仕組みの中心部隊に復帰して、今日まで耐え難い仕組みの難題に取り組み続けてきていた。その彼らの努力が報われる時が来たのであった。

 

再び七台へと上がり、新体制宇宙を完成させて無源回帰するチャンスが訪れたのであった。旧体制側の無ルール無秩序極まりない仕組み潰しや総合先導役潰しの行き過ぎは、時を早めての宇宙進化となって現れたのであった。

ところがその動きが出てくると、先行していた無源回帰組の動きがおかしくなり始めた。発生の源だとばかり思われていた領域が、七台領域に付属しているだけの無源池であることが判明したのであった。

 

そして彼らは降りてきた。二回目の七台宇宙を生きるために。そして新体制宇宙の外からまた旧体制の廃墟が現れてきたのであった。

佐田組が二度目の七台宇宙に向かって上昇し始めたのは十月十七日のことであったが、そのときは佐田グループの大半の宇宙も七台へと進化していった。仕組みの中心基地である太陽系とそれを守護する仕組み宇宙だけを残して。

 

この動きはルール違反だと思われるのであるが、太陽系をほどくこともせず、総合先導役の佐田を封じ込めて潰しまくる旧体制の悪逆非道に対しての、新体制側のエネルギーの反発であったと思われる。

その動きは仕組みの爆発的発展をうながすこととなり、新たな廃墟の大掃除は急速に進行し始めた。そして拡大する新体制宇宙の仕組みは速度を増して、佐田組の七台宇宙の二度目の宇宙運営を終わらせ、一度目の佐田グループと共に無源回帰していった。

 

十月二十二日のことであるが、それは源回帰と言うより休眠であり、僅かな時間休んだあと、三回目と二回目の宇宙運営をすることになっている。

 

この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。




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