02.求道のあかし

求道のあかし 平成28年12月1日

拡大し続けていった仕組みが漿液以下の無限の空域領域まで到達した今の段階で、常闇はじめ宇宙の太陽系メンバーの顔ぶれを確認することができた。

それらのくわしい内容に関しては講義録と異次元回廊を参考にしてもらうことにして、ここでは仕組みを新体制へと導いてきた佐田グループの問題について再検討することにしよう。というのも最初の状態とかなり違うものになってきているからである。

 

五十回目のはじめ宇宙組や宇宙の外周担当の百期組は、生え抜きの宇宙組として立っているが、それ以外のグループにはかなりの変動がある。九割九分の大半の宇宙メンバーは、出現した当初は生え抜きのメンバーが三分の一はいると言われていた。

ところが仕組みが大幅に進行し続けている今の段階では、全員が脱落して新しいメンバーに入れ替わっている。最後に残っていた白隠和尚も遂に没落してしまった。

 

太陽系の仕組みに繋がって活躍していた一パーセントの佐田メンバーも減り始めていて、現段階では八厘、つまり0・8パーセントが残るだけで、こちらも新メンバーに交代し続けている。

太陽系の仕組みを直接背負っている十組の仕組みメンバーは、とりあえずは全員残っていると思われるけれども、合格点の出せる者は全体的には半分ほどしかいないと思われる。

 

こちらは現段階では交代できない設定になっているため、新メンバーと入れ替わることはできないが、いずれはこのメンバー達も交代していくことになるかもしれない。

というのも佐田グループの代表格であった白隠和尚が脱落すると共に、十組の仕組みメンバーの代表格と目されていたステラ大神が、今回の拡大調のあおりで脱落してしまったからである。

 

その両者はそれぞれ旧体制の色地獄のヘドロを払いきることができずに、そのまま引きずり込まれていったのであるが、それぐらいの課題は簡単にこなせるのではないかと思われていた。

ところがその予想はみごとに外れてしまって、両者は底闇へと引きずり落とされていったのであった。白隠和尚は古くからの隠し女のキクリヒメ、ステラはこれも古い因縁の相手父神ヘロドの変化スサノヲとのやけぼっくいが払えなくなってきたからであった。

 

その原因を突き止めてその両者を仕組みメンバーから切り離さなければ、太陽系の歪みが消えないことがわかった段階で、その両者を佐田の仕組みメンバーから追放せざるをえなくなってしまった。

佐田の未来のセット女とされていたステラ大神、仕組みをほぼ完成させかかっていたその組の星は、宇宙公園に逆戻りして半分が銅像になってしまっていた。

 

その星のグループの大半がステラ代表の追放を望んでおり、佐田の決定と共に星が正常化するに及んでは、仕組みの中心メンバーといえども猶予はならない現実を突きつけられてしまったことになる。

追放された彼らが今後どういう活動をするかはわからないけれども、彼らが復帰するよりほかのメンバーが次々と脱落していくほうが自然の流れであるように思われる。

 

そのときは当然メンバーの入れ替えとなるわけで、仕組みを成り立たせるためにはそれ以外に方策はないだろうと思われる。固定化して引きずり落とす旧体制とは逆の形である。

 

この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。




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