02.求道のあかし

求道のあかし 平成29年6月1日

仕組みが変化してきたことの解説をしなければならないのであるが、再編成の途中なのでまだ十分な整理が出来てはいない。今までの仕組みは、我々太陽系人類の仕組みであって、六台レベルの完成段階のものであった。

だから本来ならば太陽系が燃え尽きるか、ほどけなければ終わらない性質のものなのであるが、仕組みが大きく展開したことでその課題がこなされたと見なされたわけである。

 

神界コースの仕組みが進行していく過程で、太陽系がほどけて次の段階に移行していく状況になったことがある。ところが太陽系が温存され、先導役の寿命と引き換えにされた経緯があることは、今までに何度も解説してきたところである。

普通の仕組みであるならば、太陽系の仕組みは終わっていて、次の段階に進展していくこともありえないことではなかった。

 

ところが仕組み全体で見ると、佐田宇宙が復路の宇宙をリードしてきた経緯があったわけで、そのために次の過程も佐田宇宙に担当させようとする意図がうかがわれるのである。

それは復路の仕組みを担えるだけの先導役が見当たらないからで、ここで一区切りをつけると次の見通しがつかなくなる恐れがあったのだろう。それは仕組みの規模がとてつもなく大きくて、一から始まる次の展開に持っていくと時間がかかり過ぎることと、未知の要素が多くなってしまう危惧があったからだろうと思われる。

 

温存されている太陽系に住んでいると仕組み宇宙の動きはつかめない。異次元の状況がまったくわからないからである。仕組みとともに太陽系がほどけていれば、宇宙の変化の中で我々人類も生き続けることができた。

そうなっていたほうが仕組み的には良かったのではないかと思われるのであるが、古い宇宙を温存したがっている旧体制側にしてみると、都合の悪いことがあったのだろう。

 

太陽系を温存すればまだ六十億年ほどは仕組みと対決することができる。その間にこちらを潰すことができるとの計算があったようにもうかがわれる。こちらが弱々しいので、いつでも潰せると判断していたことは、常々旧体制側の言動から知れることである。

しかしなぜかこちらは潰れないままここまで来てしまった。地球世界ではここまでの意味が不明ではあろうが、宇宙レベルでは仕組みはとてつもなく進化している。

 

それは太陽系がほどけて次へ移行した展開より、はるかに大きな成果を上げてしまっている実績が証明している。普通の宇宙を生きさせたほうが旧体制側にとっても有利であったことは間違いない。

それほどの成果を上げたのである。だからどこかで一区切りつけたほうがいい。そういう判断に切り替えられたのではあるまいか。

 

旧体制宇宙の廃墟は予想以上に大きくて、永い時間が経過している。仕組みは簡単にケリがつくほど容易なものではない。メンバーはくたびれ果てているし、何度も投げ出してもきた。

これ以上継続すると元も子もなくなる、そうした恐れが芽生え始めてきてもいたのだろう。頃合いを見計らっての切り替えだったのではあるまいか。ただし次の展開への見通しは立っていないのではあるが。

 

この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。




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