総合先導役の佐田は、現時点(五月十日前後)富士山の拠点で一週間の調整をしているが、場合によってはここから神社へ出かける準備ができている。
そのこともあってあちらも激しく対抗せざるをえなくなり、そのあおりで新しい動きが始まるのである。大明神が駄目で、夏目鏡子さんが復活しないとなったらどうすればいいのか?
そこからまた新しい先導役探しが始まったのだった。自分で動くことがどうしてもできないので、あくまでも縄文組のメンバーを探すしかない。
そしていろいろ確認し続けたあげく、やっと基本線に立ち戻ることになったのだった。どうして埋められたスセリヒメが立たないのだろうかと。
そのことは最初から確認し続けてはいたのであるが、常に日峯大明神がその前に立ちはだかって見えなくなってしまっていたのだった。
ところが大明神が駄目になったここに来て、とうとう先導役本体を見つけ出すことができたのだった。
灯台下暗し、大明神のセット女さんが当のその方だったのである。当時の女祭司、その名をキエというそうである。