02.求道のあかし

求道のあかし 令和元年5月1日

西暦紀元とは別の独自の紀元を保持している国は、世界に二つあると認識していたのであるが、いつの間にか日本だけになっていた。

ユダヤ暦がいつの間にか消えていたということらしい。

日本に世界とは違う紀元があることには、いろいろと問題があるのかもしれないけれども、日本独自の紀元には、仕組み的に見てそれなりの意味がないわけではない。

 

大和の天皇家がスセリヒメの仕組みに対応していたとすれば、現代の縮図日本にはオオクニヌシの仕組みが対応している。

その天皇家を世代別に仕組みのコースに対応させてみると、面白いことがわかってくる。

仕組みというのは五世代六セットあるとされており、六セット目は二世代目に重なるとされている。

その形で見ると、明治天皇世代は霊界コース、大正天皇と昭和天皇が重なって仏界コースと神隠しコース、平成天皇が神界コース、そして令和天皇が物領賢者(幽冥界)コースということになる。

 

未来軸は冥界魔物自然神コースということになるが、こちらはまだ未知数であって、現段階で取り上げる必要はない。

ただしこの世代での天皇家は、現天皇家とは違う体制となることは間違いない。

たとえ女帝が立とうが男系が守られようが、どちらにしても現在のクニトコタチとヒツジヒメの体制から、オオクニヌシとスセリヒメ体制に中身が代わることになる。

これも仕組みとして見ると、納得のいく自然なものなのである。

 

平成天皇が退位をはかられたのも、老化する人間的な理由ばかりではなく、仕組み的な配慮があってのことだと思われる。

憲法に則って終身制でもっていかれた場合、へたをすると現世代の物領賢者コースを逸脱してしまう恐れがあったのである。

天皇としての役割が担えなくなるという平成天皇の思いは貴重なものであるが、その背景には仕組み的な配慮があったと判断せざるをえない。

 

事の良し悪しは人間レベルからは計り知れないけれども、仕組み的なエネルギーは間違いなく働いている。

そして令和天皇は平成天皇よりより科学者的であられる。皇后しかりである。

一般的にはそう見えないのかもしれないが、仕組み的にはそのように設定してあるように思われる。

仕組み世代に対しては遅過ぎるほどの即位であるわけで、そこには現代医学による過剰な操作があると考えざるをえない。

科学の流れとしては止むを得ないことではあるけれども。

 

終身制の誤りが正されたことはいいことで、それが正されなかったとしたら、仕組み天皇の意味はなくなって、世界に対する縮図日本の役割も失われていたことだろう。

物領賢者コースはもう残り三分の一を切っているので、天皇家の立場としてはかろうじてその立場と役割を失わずにすんだ。それぐらいの意味合いがあるのである。

 

新しい天皇家が、その背後にある壮大な宇宙の仕組みの役割を、元宇宙の行政府であるクニトコタチとヒツジヒメ体制の最後の役割を、過つことなく遣り上げて、

次の元宇宙の盟主であるオオクニヌシとスセリヒメ体制の世代へとつないでいってもらえれば、仕組みを担当する我々としてはそれ以上にない喜びであると言わざるをえない。

もう少しで終わる科学者コースの仕組み世代が、自然が復活する世代へと正しくつながれていくことを、切に願わずにはいられない。

 この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。




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