久々に佐田賞の受賞者が現れた。今回は天皇家がらみになっている仕組みの会の関係者で、昭和天皇組の護国神社のつぐない行に参加したこともある、藤原えみこ元会員である。
世が世なら貢族の子女、それを嫌って一般に降下したダッチドール系の女性である。
天皇家周辺にはこうした男女も多いが、三分の一は一般化しているとのことである。仕組みの会にはそうした関係者の割合が多い。
藤原えみこ元会員は天性のダッチドールであったため、そこから脱出するために我々には想像もつかないほどの苦労と努力を続けてこられた。
そして今はめでたく太陽系の宇宙である元宇宙の代表になって立っておられる。亡くなられてから二年ほどが過ぎている。
今回は昭和天皇組の潰れ方がひどいこともあって、そちらからの反発が激しかったため、授賞式が危ぶまれたのであるが、太陽系宇宙外の受賞資格者五十名と共に授賞式をしようとしたところ、
六台宇宙全体にも有資格者がたくさんいるということになって、それでは全員佐田賞ということにしましょう、ということになった。
するとさらに佐田体制宇宙全体からゾロゾロと有資格者が現れ出てきて、五千名にまでなってしまった。
めでたいことだし、前々から受賞者が絞られ過ぎていることが不満であったので、今回は全員でやりましょうということになった。
佐田の財力、エネルギ一が当然足らなくなって、前借りをしなければならなかったのであるが、めでたいことなので、宇宙中で過去に遡る形でのお祝いをすることになった。
六月八日の午後のことであった。授賞式祝賀会は太陽系の開ける星で三十分ほどで済まされたが、各宇宙では三日三晩の祝宴会となるところもあるのだそうである。