03.異次元回廊

異次元回廊 P200 平成27年2月17日 2015

佐田グループという宇宙組織が昨年掘り起こされたが、それは仕組みの総合先導役である佐田靖治が往路で所属していた宇宙で、旧体制を代表するような組織であることが判明しつつある。

現在佐田が生きているこの太陽系は、復路に当たる宇宙の一部で、新体制と呼ばれる仕組み宇宙である。

往路の宇宙と復路の宇宙では、佐田が生きている世界に違いがある。

佐田組と佐田グループの表現の違いでそれを示しているわけであるが、佐田組は新体制の仕組み宇宙の仲間、佐田グループは旧体制生え抜きの宇宙で、仕組み漬しの最強メンバーと言ってもいいような敵対グループである。

佐田グループは、古い旧体制宇宙で輝かしい業績を上げてきた一期単位の宇宙であるが、その中の三分の一は正統派ということになっている。

三分の二は魔的で自堕落な機械妖怪体制であって、無源が生み出した旧体制そのものの強烈な宇宙である。その強力な旧体制宇宙では生きられない正統派が、復路で別の宇宙に移籍して仕組み働きをすることになった。

仕組みの総合先導役にまで成長した佐田達正統派を追って、昨年の十一月佐田グループが間の底から浮き上がってきた。久々の現場復帰で彼らの喜びは大きかった。

復路で仕組み働きをし続けてきた一割の正統派は、古い仲間の復活の喜びを理解できてはいなかった。埋もれていた正統派の仲間だと勘違いしたからである。

しかし、彼らは正統派では決してなかった。彼らは宇宙を支配する伏魔殿組繊の代表格になることすら可能な、凶悪犯グループだったのである。

もっともそれは新体制側から見た評価であって、無源が生み出し運営する旧体制宇宙では、最優等生とでも言える立場にある。

彼らは正統派が整えた世界に突然現れた。準備万端整えられた世界で君臨するために。長い休暇を終えた彼らの本番の大活躍が始まることになる。




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