03.異次元回廊

異次元回廊 P193 平成26年12月16日 2014

何か気になって春日局に連絡をとろうと思ったところ、なかなか呼び出しに応じてもらえない。

変だと思ってしばらく探していると、どこかのヘドロの底から上がってきて、増上寺のお茶会の話になった。

どういうことかと確認してみると、何だかおかしな話になっていくので、「増上寺の狸ばやし」ですか? などと冗談を言っていたら、それがまともなたぶらかしであることがわかってきた。

家茂の夜とぎをさせられている、とおっしゃるので、ずいぶんと時代が進みましたね、といった感じで話は進んでいったのであるが、どうやら徳川家康がらみになっているらしい。

江戸城を盗られたという思いから抜け出せない家康は、春日局を呼び出して打開策を講じようとしたらしい。

呼ばれて降りたところを天海がらみで持っていかれて、増上寺で家茂の夜とぎまでさせられることになったらしい。

その時の春日局は自前の宇宙を代表する老婆ではなく、二十代の若い女性になっていて、絶世の美女として遊びまくっているらしかった。

元がいいせいか、 絶対権威を振りかざして若い男をあさっているだけでは満足できなくなるらしく、若返って遊びたくなるらしい。

宇宙の代表権を十神界に任せて生まれ変わり、徳川時代にはできなかった自由を謳歌し始めたところ、狙われて引きずり落とされてしまったということらしかった。

十神界の代表が心配して救い出そうと降りてはいても、宇宙の代表部に穴があいている状態なので、共々に引きずり込まれていることがうかがわれる。それで佐田に連絡がきたということであったらしい。

最近は正統派との連絡も簡単にはとれないほど、廃墟のヘドロが厚く重いのでなかなか確認がとれない。それでもつながることができたので、そこから少しずつ手繰り寄せていくと、増上寺の狸ばやしになっていくのである。

「証城寺の狸ばやし」のはずなのに、どうしても増上寺になってしまう。あそこには妖怪神社があるのでそういうことになるのだろう、とこちらは楽しんでいたのであるが、当の若い春日局はそれどころではないらしい。

法然和尚さんまでお出張りになられて、助けようとしておられるので、こちらも真面目に話を聞き始めたのであるが、なんとか自由になろうともがくと、 あちこちに引きずり回されてしまうのだという。

日光とか、東照宮とか、天海のお寺とか。増上寺には和宮の茶室があるので、そちらに行ってみると篤姫がいたりして、いかにもそれらしく思われるらしいが、それが理ばやしの妖怪のお茶会なのだという。

これは駄目だとあらがうと、上野の寛永寺の東照宮にたどり着くことになるのだという。

そこでまともな和宮と徳川慶喜公に出会うこととなり、最後には徳川吉宗公によって宇宙へ連れ戻されるという展開になるのだそうである。若返って遊ぶたびにそういうことになるのだという。

ということは一度や二度のことではないということになるのだが、今回はこちらにお鉢が回ってきた。仕組みが終わるまでにはまだ六十億年もあるので、どういうことになるのだろうかと思わずにはいられない。




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