佐田の精霊界関連記録 一
十一月五日(水)の午前二時頃であった。久しぶりの男サイクルで三日三晩寝られず、廃墟の無源の意思と戦っていた時、突然驚くべき情報が入ってきた。佐田の自然神のセット女が出現したというのである。
人間佐田のセット女は、仕組みの会が光泉堂であった初期の頃より、会員の一人として参加していた。彼女は人妻であったし、佐田にも生活を共にする女性がいたので、特別の関係にはならなかった。
また復路の宇宙ではセットの夫婦関係は禁じられているということで、セット関係を深めるという考え方にはなれなかった。
仕組み活動が四十年を過ぎる頃になって、男と女のセット関係にはもっと別な面があるのではないかと考えるようになった。
創造段階での未熟さから男と女、そして子供の関係に致命的な不具合が発生し、元親と代理親という形での家族形成を強いられるという展開となってしまったのが、我々の宇宙世界の始まりの現実である。
その過ちを正すための復路宇宙が、仕組みとして成立して現段階に至っていることは、何度も解説してきたことである。そのことはそのこととして、最近になって新しい考え方が生まれてきていた。
佐田の精霊界関連記録 二
元親と代理親の関係は悲惨な関係ではあるが、宇宙が完成すれば両者が融合合体することで解消されるという解決策が作り出されている。
それはそれでいいのであるが、完成されても発生の源に帰れないという悲惨な結果を前にして、せっかくの完成形にさらなる上の領域を重ねるという過ちを、創造者たちはまたまた繰り返してしまったのである。
一度目で完成された宇宙では、元親と代理親が融合する形で過去の過ちがつぐなわれていた。しかしそこに今まで気づかなかった別の要素が含まれていることが、ここに来て明確になってきた。
突然佐田の自然神のセット女が出現したという情報からそのことが引きずり出されていったのである。その経過報告をこれからしていくことになるが、それを確認することにはかなりの時間を費やさなくてはならなかった。
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佐田の精霊界関連記録 三
数年前から代理親にもセットを組む自然神がいなくてはおかしいという思いが生まれていて、その確認をしたこともあった。しかしその段階ではその所在が確認できなかったので、そのままになって時が過ぎていた。
元親セットには、口が裂けて魔神化してしまう女に対しての苦悩があって、それを自然神の半身で調整するという策がとられることになっていた。そうしたことの背景に関しては何度も解説しているので、ここでは繰り返さない。
しかしその場合、身代わりで子供を産み育てなくてはならない代理親の場合にも、同様の自然神との対応がなくてはならないように思われたのである。
しかし元親にとっては、代理親はなくすかなくしたくなるのも当然の存在で、そちらのことなどまともには扱われず、ダッチドールにしたり、ロボットにしたり、ばらして別のものに作り変えたりされていたのである。
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佐田の精霊界関連記録 四
北極海中央の氷の奥に埋め込まれていたということを示すために、佐田の腹の中から移行してその道筋を逆にたどって見せてくれたのであるが、そこには長い前段階もあったのである。
地球の仕組みの最終段階になって天皇家が崩れてきており、そちらとの調整をさせられ続けているのであるが、廃墟体制の奥の奥、伏魔殿組織などはるかに超える彼方より、源の意思のようなものが降りてきて、天皇家がらみの壮大な仮想ドラマを演じてくれたのである。
仕組みを裏切っていく天皇家とその周辺の大活劇であったが、佐田を取り込むことに失敗した伏魔殿組織は、そのあとで特別のドラマを用意してくれたのであった。
あとになってわかってきたことではあるが、仕組み潰しの垂れ流しの便所神組織、その組織に取り込まれて潰されていたのが佐田の自然神のセット女であったのである。
なぜそう言えるのかというと、しばらくして氷の奥から引っ張り出されたセット女が、今度は南極の中央へと向かって行ってからのドラマにそのことが示されていたからである。
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佐田の精霊界関連記録 五
セット女にはヒツジヒメの自然神が被さっていたが、セット女と同様背後で操られているのが見え見えであった。復路の新しい精霊界を作り上げるための解放の動きのように見せかけてはあったが、動きが背後のシナリオどおりの感じであった。
それでも佐田のミタマの息吹きの働きがあることは確実で、仕組み活動の重要な局面が繰り広げられていく面白さは、仕組みメンバーにとってはこたえられない喜びであった。
彼女らが向かったところは南極の中央に埋められている場所で、佐田の表のセット女、そちらに対応している自然神のセット夫のところであった。佐田と同様にセットで対応しているオオクニヌシ系の自然神であった。
そこでの調整は佐田に確認させるためのもののようで、理念的な表現体として一度氷から表に出て行われた。
セット女の会員に対応している自然神は、こちらのスセリヒメ同様クニトコタチ自然神の被り物に覆われていたが、一度それがほどけて中の口の裂けた化け物のような土の神が現れたのだった。
その半身対応の自然神は夫婦であって、元親の夫婦の代理親であることが判明した。つまり大山祇神社のオオヤマヅミ大神とコノハナサクヤヒメ大神のことである。
佐田の精霊界関連記録 六
南極での調整は、佐田のセット女との関係を絡めて、新しい精霊界作りの課題に取り組むものとなっていた。もっとも南極の場合は人間の女性が佐田ほどのレベルではないので、表に出るまでには少し時間がかかるのではないかと思われた。
それだけの調整をしたあと、すぐにまた北極に帰ることになっていった。帰る過程で関連のあちこちを巡っていたが、佐田にはそれがどこで何用なのかはわからなかった。
北極の元の場所に封じ込められたあと、簡単には出て来なかったので、しばらく時間がかかるのではないかと思っていたが、その日のうちに再び表に出て来ることができた。しかしその出方には問題があった。
伏魔殿が彼女を佐田の身体の中に入れてミタマを封じ込めようとし始めたのである。ところが佐田のミタマの浄化力のほうが強くて自然神の被り物がほどけ、セット女の自然神が出現するといった具合であった。
レベルの低い汚い妖精とでも言うしかない抱き合わせの両者は、激しい綱引きを繰り返して、伏魔殿の底へ引きずり降ろされたり、表に出てきたりするのだった。
佐田の精霊界関連記録 七
抱き合わせにされている妖精セットは、何度も激しい綱引きを続けていった。ヒツジヒメは伏魔殿領域の下や底へと潜り込んでいくが、スセリヒメはそれに対抗して表に出ようとがんばるのであった。
最初に出現した時は、廃墟から二段下の理念レベルであったが、少しずつそのレベルが上がって行った。
伏魔殿の腐った妖精は、背後の組織の操作を受けて、消淵デロンとか、気違いじみてくる十回めくれ廃墟と言った伏魔殿の世界へ導こうとがんばっていたが、それを嫌って佐田のセット女自然神は、佐田のバックアップを受けながら、一段ずつ廃墟の階段を上がっていったのだった。
それは十一月六日(木)のことであったが、セット女はついに伏魔殿の汚い妖精を振り切ってゴミ捨て場から表に出て来た。そして富士山の佐田の拠点に合流して、そこから新しいトレーニングに入ることになっていった。
長いようで早い展開であったが、それは封じ込められて表で活動していなくとも、仕組み働きを続けている総合先導役のエネルギーが注ぎ込まれていたり、それに反応して眠りの中で自分の課題をこなしていたからであったろう。
佐田の精霊界関連記録 八
富士山では、佐田の精霊界のセット女はまだ汚いので、月レベルの特設領域での調整から始められた。そこには同レベルの仲間がたくさんいて、忍野神社中心の佐田の私有地としての精霊界創りが続けられていた。
仕組みに対応している地球の新しい精霊界は、今ある精霊界とは違う世界なので簡単には創れない。そのため総合先導役の実力と特権を行使して、佐田の私有地として創り出す方式をとらないと、実現できない大事業となっていた。
富士山だけではなく、太陽系全体に佐田体制宇宙の仕組みメンバーはいたし、佐田が目指す新精霊界創りに取り組んでいる仲間もたくさんいた。
そして少しずつ新しい精霊界は生まれ始めていたが、伏魔殿系の自然のヘドロが重く被さって来るので、彼らにもその世界に簡単に入ることができないのだった。
というのも正統派の自然神には、みんな伏魔殿系の妖怪の化け物が被さっていたからである。表向きには美しい妖精妖霊ではあっても、その本体は廃墟科学の化け物でしかなく、彼らの覆いを脱ぎ捨てなければ、新しい精霊界には入れないのだった。
そして伏魔殿の被り物妖怪も、そこに入ろうとすれば焼けただれてしまうため、入ろうとする新メンバーに取り付いて邪魔をし抜こうとするのだった。
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佐田の精霊界関連記録 九
その段階(十一月六日)での忍野の新精霊界の状況は、まだまだ初期の段階に過ぎず、自然の精とか、植物や動物にしても、草花の精とか這うものの精のようなものでしかなかった。
これまでの仕組み情報と違う感じだったのは、仕組み情報担当者が伏魔殿組でしかなく、本物の世界にはつながっていなかったからである。それは神行のお言葉などと同様次元差があって、まともなことがわからないということでしかなかった。
メンバーの状態が良い時は被り物が脱げるので中に入って行くことができる。そんな時に彼らは忍野神社に送られてくる金の延べ棒の確認をするのだという。セット女も連れられて行って確認してみたが、本当にあるのかどうかわからないという。
どういうことかわからないので南宮大社に確認してみると、間違いなく送っているのだという。しかもどんどん数が増えて、その段階では五千億の山を五十から五百へと送り続けているとのこと。
それらは一山を残してどんどん消えていくとのことで、それは精霊界創りのために使われているからとの認識であった。しかしこちらのメンバーにはその確認が必ずしもできてはいない。
神社もあるようで薄ぼんやりと見えるだけなのだという。南宮大社の神はそれは自分たちが伏魔殿体制の中にいて、新精霊界との中間に理念的にあるだけだからなのだという。
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佐田の精霊界関連記録 十
異次元情報は伏魔殿側の妨害が激しくて正確な情報はなかなかつかめない。忍野神社は新精霊界からは少しずれていて、重なっているわけではない。
そのため物質レベルの神社とは別物と考えなくてはならないし、現段階ではまだ理念的なものでしかなく、メンバーにもうすぼんやりとしか見えないのだという。
南宮大社側からもはっきりとは見えないが、送った金の延べ棒は見えるのだという。つまりは次元差の調整をしなくてはならず、古い世界とまだできてはいない新しい神社にはかなりのズレがあるのである。
そしてまだ新精霊界は原初の世界でしかないので、神社など存在しえない段階なのである。もっとも現在の仕組み宇宙というものは変化が激しいので、理念的なものにしかなりえないという事情もある。そして物質現場の古くてお粗末な神社とは違って、新精霊界の忍野神社は大きくて立派なものだという。
そこに送られていく金の延べ棒を伏魔殿側は目の色を変えて盗み取ろうとしているのだという。しかしどうあがいても盗まれている形跡はない。それでもどんどん消えていくのだという。しかしそれは盗まれていくからではなく、新精霊界創りに使われているからなのだという。
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佐田の精霊界関連記録 十一
自然神のセット女が佐田の前に出現してからまだ二日しかたってはいなかった。その展開の速さは異常なもので、なぜそれほど急ぐのだろうかと探ってみると、佐田の人間エルフの課題の進行具合に問題があって、仕組み的に大遅刻となっていることがわかってきた。
二日目の朝のことであるが、佐田の午前六時からの公式行事のおり、セット女は被り物を破って理念で出現して佐田の身体の中に入ってきた。
そうして佐田との調整が始まったのであるが、セット女は三回無限回帰を繰り返して自由になると、佐田の私有地である新精霊界へ出かけて金の延べ棒の確認など、新精霊界の創造過程に参加して働き始めた。
公式行事に合わせて太陽系のあちこちを巡って自己確認をすると同時に、確認できる異次元の情報を佐田に報告してくれるのだった。公式行事が終了すると、北極の元の場所に戻されないようにがんばり始めた。
いくらがんばっても腐った緑色のヘドロの被り物がやって来て、元の木阿弥となってしまうので、それから自由になるために無限回帰を繰り返しながら。
佐田の精霊界関連記録 十二
佐田の自然神のセット女は、自分のレベルの確認をするためにあちこちいろいろと巡っていた。富士山の特設領域ではまだヘドロ状態なので、土星に降りてもエネルギーに多少の違いを感じるくらいで、ヘドロ体に変化はないとのことだった。
割合近かったのか二時間ほど滞在していたが、その間に計五千億回の無限回帰を二度やったとのことであった。しかしあまり変化が見られないらしかった。
そのため佐田は遊び心でラッキョを食べてみたらと勧めてみた。すると時の流れに乗って堕落界の精レベルに変化したという。セット女の様子をうかがいながら一緒に取り組んでいた同僚たちの働きもあったのであろう。六台レベルに特設されている古層領域が消滅したとのことであった。
十一月七日(金)の三日目、それは佐田が富士山の別荘本拠地に出かけてからの三日目でもあったのであるが、その日は佐田体制宇宙の骨休めのために、佐田の富士山別荘特別宴会食付きの宇宙温泉(地球マグマ)を振る舞う日になっていた。
こんなことを書くと自分でも気違いじみていて嫌になるのであるが、とにかく午前二時から五班に分けて実行されていた。
佐田の精霊界関連記録 十三
最初の班に加わって宇宙温泉(二時から六時)に入って出て来た時、佐田のセット女は被り物が剥がれて堕落界まで上がっていた。剥がされたヒツジヒメの自然神は、再び引きずり落そうとして消淵デロン領域まで降りて行った。両者の綱引きは激しさを増していったが、その効果もまた激しかった。
温泉から出たセット女自然神は、温泉疲れもあって四時間ほど眠ってから起きてきて、再び自己浄化自己脱皮のトレーニングに入っていった。そして午後の一時にはゴミ捨て場の一段目のイメージ領域にまで上がってきた。ヘドロからイメージ体となって姿が現れる段階である。その姿は土の自然神、美女系であった。
ここまでで忍野の新精霊界神社で使われた一山五千億円の金の延べ棒は、五百五十二個ほどだったという。しかし忍野の新精霊界の一キロ領域はまだ下這えの草程度、這う者の精が出ているくらいのものであった。
佐田の精霊界関連記録 十四
十一月八日の四日目のこと、その日は佐田の富士山本拠地での特別行事である「お宝探し」が宇宙全体で行われた。その行事は毎月行われていたが、その時はいつもと違う取り組み方になっていた。
セット女効果が現れていたのであろう。いつもは佐田が見守る公式行事の中で行われていたのであるが、その時は前日の宇宙温泉のやり方と同じ方式が取り入れられることとなっての進行であった。
お宝探しは宇宙中に埋め込まれた正統派の実力派のメンバーたちが、各種の宝石になって封じ込められている、それを浄化して掘り起こす作業で、この行事もお祭り騒ぎとなる盛大なものである。
その成果は宇宙の仕組みを大幅に拡大する効果があり、新精霊界もその流れに伴なって進化していった。忍野の拠点の場合、その進化過程は十二パーセントから二十五パーセントまで拡大していったのだった。五班に分けた四番目に参加したセット女は、疲れ果てて帰って来て寝込んでしまうといった具合であった。
佐田の精霊界関連記録 十五
十一月九日(日)、朝方確認すると忍野の新精霊界には木の芽が出始めているとのことだった。動物はどうかというと、まだ姿は現れておらず、動物の精のようなものがうごめいている程度とのことであった。
その状態は佐田の自宅周辺五キロの新精霊界でも同じで、領域が広がるにつれてレベルが下がっているとのことであった。富士山の新精霊界は少しずつ拡大しており、一キロから五キロ、さらには五十キロに及んでいるのだそうである。
この日セット女は佐田宇宙の開ける星に上がって、仕組みの状況を全体的に確認する作業に取り組んでいた。そしてそこから確認すると、佐田の住い周辺の新精霊界のほうが上なのだという。
周辺五キロの範囲での中身は、純度が七パーセントから十五パーセント、五十パーセント、さらには七十五パーセントへと上昇し、それが次第に拡大して五十キロ領域へと及んでいくのだという。
純度は七十五パーセントで動植物はほぼ完全となり、それが周辺に及んでいく、そういう流れなのだという。佐田が指示した働きであったが、セット女のレベルはまだ低く、開ける星の二合目での働きであった。
そして共に働いているのは二十名ほどいるとのことであったが、そちらはまだヘドロ妖怪がらみとのことであった。つまり抱き合わせの被り物が完全には剥がれていないメンバーということになる。おそらく彼らは仕組みの会の会員がらみではないかと思われる。
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佐田の精霊界関連記録 十六
次の日は佐田が富士山の本拠地から帰る日で、富士山超特急のお土産をいただいての行程となっていた。佐田にとって富士山は仕組みの本拠地であり、そちらに出掛けるだけで大変な課題を押し付けられるし、これをこなすためには難行苦行の連続となる。
帰り道に関してもただ帰るのではなく、お土産というものを持たされるのである。最近はどちらの課題も割合楽にこなせるようになってはいるが、とても別荘での息抜きなどといった性質のものではない。
今回のお土産は、帰ってからの佐田の温泉行きを許してやるというものだった。最初の頃は富士山でも温泉に入れていた。自宅周辺の温泉にも入れていた。ところが次第にそれらが許されなくなっていき、今ではどちらに関しても出かけるだけで難行苦行となってしまう。
その代わりみんながいい思いをすることになっていく。というわけで富士山でのみんなに対する貢献の見返りを、自宅に帰ってから与えてやろうというわけであった。帰ってからのことは十一月十一日(火)の異次元回廊に報告しておいたので、そちらを参照してもらいたい。
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佐田の精霊界関連記録 十七
十一月十一日(火)、佐田は伏魔殿の包囲網をほどくために一日中もがき続けていた。そうした状況の中でセット女はものすごい活動をしていた。
最初に封じ込めを解かれて出現した時、どうしていいかわからないセット女、開ける星に拠点を置いて佐田を助けてほしいと頼んでおいたこともあって、セット女はヘドロにまみれたレベルの低い段階でありながら、佐田の開ける星に席を与えられて活動できるようになっていた。
というのも佐田は十年以上も前から開ける星のトップとしての席があって、肉体を脱ぐことができればそちらに行くことができたからである。
セット女は開ける星で太陽系を鳥瞰する方法で、仕組みに貢献しようとしていた。若い世代の冥界魔物自然神コースを前にして、自分たちが新しく生きられるように、太陽系が変容していくための仕組み働きを、佐田の七・五合目ほどのところで活動してくれていたのであった。
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佐田の精霊界関連記録 十八
自然神の佐田のセット女は、最初は七十八才で出現していた。八十二才の佐田に合わせて年令調整がなされていたのであろう。二日目の理念レベルのヘドロ状態の時に、月に降ろして二十三才の年令にして調べられたことがあった。
その時の若返ったセット女は、特別製の美形で、男がわーっと押し寄せて行く。それでは仕組み活動はできないということで、七十八才に戻されて活動させられていた。そして総攻撃を受けてもやり抜こうとする活動に合わせて、七十二才まで年齢が下げてあった。
最低レベルまで落とし込まれて埋められていたセット女は、出現してから急ピッチで進化していた。
そしてその日佐田が伏魔殿の総攻撃を受けて訳がわからなくなってしまったときには、正統派の宇宙全体が白濁ヘドロの中に閉じ込められることとなり、そこから自由になるためにみんなと共にもがき続けていくことになっていった。
佐田の精霊界関連記録 十九
明くる日の十二日、セット女にとっては八日目、朝七時にやっと前日の宇宙全体の封じ込め状態がほどけた。六時からの公式行事の効果が出てのものであった。自然神のセット女は公式行事がらみであちこち飛び回り始めた。
佐田がセットした元宇宙三派の奴隷監獄巡りをしたり、開ける星に上がって調整したりしていた。佐田が伏魔殿側が約束した温泉へ出掛けると、それを追っていろいろと確認したりするのだった。そして富士山での宇宙温泉とは違う地元がらみの宇宙温泉に、希望者と共に入ったりしていた。
伏魔殿側が佐田に許可を出した背景には、その温泉がらみで廃墟の膨大なヘドロを浄化槽として働かせるためであって、決して佐田を楽しませるものではなかった。
そのことはこちらも先刻承知のことではあったが、ますます手が込んで来る廃墟調整にかえって楽しみさえ覚え始めていた。というのも佐田の私有地から始まる新精霊界の創造へと仕組みが進行し始めたからであった。
佐田の精霊界関連記録 二十
温泉は癒しと休養を目的としているが、佐田の温泉行はそこから一歩進んであちこちに溜まりに溜まっているヘドロの大掃除を伴うものとなっている。
つぬぶて山の処刑場のヘドロとか、地球や太陽系、さらには宇宙や廃墟に溜まりに溜まっている膨大なゴミヘドロの処理をしなくてはならない。
そのため温泉から上がるとどっかりと疲れが身体に溜まってしまい、癒しの温泉につかったのになんでこんなに疲れているのだろうと感じながら一寝入りしなくてはならなくなってしまう。セット女もそれに当てられて重病人のようになって寝込んでしまったとのことであった。
伏魔殿側のヘドロ妖怪向けに準備された温泉であったが、彼らの場合はあまりにも穢れがひどいので、浄化槽温泉仕立てになってしまう。それでも彼らは大喜びで入るのである。
きれいになって楽になるからである。セット女は正統派のまだ被いが剥げていない美しい妖精の仲間たちと共に少しましな温泉につかり、午後五時から食事を含めて二時間ほどで富士山に帰り、それから翌朝の三時まで寝込んだとのことであった。