謹賀新年
本年もよろしくお願い申し上げます。
前回からの続きとなります。
赤い糸で結ばれた本来のセット、つまり正しい夫婦、それを追求すると悲接な結末を迎えることになるという難しい問題に突き当たって、その打開策を探る段階に入ったところであるが、前回はモーゼ大神とアロンボ大神のところまでであった。
往路での永遠の夫婦での悲さを打開するために、復路での夫婦関係をスサノヲとキクリヒメ以外はずらして、まともな夫婦関係が組めないようにするという措置が取られた。
そのことに理解の及ばない我々は、まともな夫婦関係を求めて涙ぐましい努力を繰り広げている。
そして正常な関係を取り戻してみても、かえって悲惨なものになってしまうという矛盾、それをどう解決すればいいのであろうか?
一方でまともな夫婦関係を許されているスサノヲとキクリヒメは、周囲の妬みや誹誘の犠牲となって、これまた悲接な関係にされてしまうという矛盾。
それは日本では織姫と彦星、ケルトではトリスタンとイゾルデ、そういった神話や伝説となって語られているという具合である。
続きは明日