佐田体制宇宙から独立していく宇宙は初期の頃からたくさんあった。
大方は中途半端で出たり入ったりの繰り返し であったが、完全独立していく宇宙も少しずつあるとされていた。
その宇宙は完全に外に出てしまうので、その消息は分からなくなって、外の伏魔殿に食われてしまっているなどとも噂されていた。しかしここに来て 突然 完全独立系の宇宙が姿を現した。
最近は中途半端な独立系が伏魔殿に利用されて機械宇宙化してしまい、デロンとなって逆襲し始めていた。
そうした宇宙との戦いが続いていたのであるが、その外から完全独立宇宙が突然姿を現したのである。
外にはたくさんの独立系宇宙が活動していたのである。みんなの喜びは大きかった。
伏魔殿側にしてみれば、デロンで対抗できないのであれば、その外の完全独立宇宙を使ってこちらに対抗しようとしたのであろうが、独立系はなびかなかった。
そして五十、五百、五千と三段階に集められた領域を 佐田 宇宙が超えたとき、彼らは再び 果てしない 外に向かって飛び立って行った。
正統派の宇宙が外にもたくさんあることの確認をすることができたことは、我々にとって大きな安堵と喜びであった。