佐田の身体の外に出て来たホーキング・パーシブルグループは、ウロウロと何をしていいのかわからずに逃げ惑うので、とりあえず五の七台まで上がるようにと指示しておいた。
反発するのかと思いきや、結構素直に言うことを聞くので、よほどこりているのだろうと思ってパーシバルに対応することにした。まだ キリスト教から脱皮できずにいたからである。
聖杯伝説とは、キリストの血を飲んでキリスト教に帰依する儀式である。それを求めて彼は難行苦行をしたことになっている。その血はイエスのものではなくてキリストのものだという。
人間として殺されたのはイエスの方なのだが、血はキリストのものだと言い張るので、結局それは元宇宙の創造主エホバに帰依することになってしまう。大元のイエスの創造主ではないのである。
そういうことを説いても今までは納得しようとはしなかったのであるが、今回は何かが違う。自分たちでも何か変だと思い始めていたようであった。
そして今では 一神教の創造主はマホメット教のアッラーしか残っていないことが判明したのであった。