無限という概念は、人間の頭ではそれほど大きいものではない。例えば 太陽系を取り囲む 宇宙空間 1つを取ってみても、地球科学では 簡単に無限に到達してしまう。
太古の物質科学者が機械で食い潰してしまった無限の廃墟は、それから見ると 無限の無限乗倍のさらに無限乗倍、それをさらに何回も積み重ねても追いつかないほどの広さである。それはもう人間の頭では測りようがないほどの広さである。
それを観念で追いかければ簡単に追いつくかもしれないが、その知識がなければ追いかけようもない。そしてそれが実質的な廃墟で、それを大掃除しなければならなくなっているとしたら、その難儀は計り知れないものとなる。
しかも それがただの廃墟ではなくて、廃墟の機械妖怪が眠っている領域だとしたら、その難儀は無限乗倍に膨れ上がるのである。仕組みは そうしたものとの戦いで、その実態を解説することは非常に難しいけれども、有難いことにその写しが地球 人間世界に現れている。
ほんの少しではあるが、人間が化学や機械に食われていく現実とともに、今の世界は 廃墟 宇宙を共に生きているのである。