赤城山の生え抜きの代表神であるオオクニヌシ大神、その方にはまだまだ謎に包まれた背景がある。
その奥に分け入ってみたいのではあるが、現段階ではなかなか難しい。伏魔殿側の方であるので、協力していただけないからである。
仕組みの側としては敵対する立場になってしまうので、戦いが始まってしまう。
今までは富士山に代わるつぬぶて山の頂点、伏魔殿側のトップ農鳥岳を差し置いての立場があるので、そう簡単にしりぞけるわけもない。
ここに来て総合先導役が現れて富士山につぬぶて山を復活させてしまったので、赤城山の立場が変化してしまっているわけであるが、
ただの処刑場ではなく、総合山ということにすれば、赤城山は美しい山である。その山の代表ということであるならば、無理やり排除する必要もないことではある。
岡田以蔵大神は妥協を許さない仕組みの正統派、下積みから辛抱強く歩み続けている下層民である。
役小角が鬼扱いしたような。インドの不可触賎民のような。元宇宙の仕組みメンバーにはそうした状態におとしめられている者が多い。
仕組みの先導役としてはそうした正統派に期待をして、実力相応に抜擢しているのである。