02.求道のあかし

求道のあかし 令和6年9月1日

伏魔殿宇宙が変容していく動きがある。

今までは機械がこちらの拡大し続ける大河宇宙の規模についてこれなくなって、悪あがきし続けていたのであるが、ここに来てその背後の意志が化け始めた感じがある。

ついてこれなくなった段階での底を一として拡大変容し始めているのである。そのレベルは紐宇宙をまとめて一つにした「おでき領域」というものである。

現段階ではまだ理念的なものでしかないように思われるけれども、横に果てしなく広がっている廃墟は、それをまとめると膨大なものになるわけで、下の領域では小さなものでも、それをまとめると化け物のように変容してしまう。

それは我々の大河宇宙が取り組んできたもので、無限数あるものを一つの大河宇宙にまとめてしまおうという仕組みの取り組みであった。

ところがここに来て伏魔殿の意志がそれに合わせて廃墟宇宙を拡大し始めたのである。

仕組みの第一期の段階で取り組まされた二十項目の全体浄化、それは現段階では最初期のものでしかなく、規模は小さなものである。

それがこちらの宇宙が拡大すると共に、次第に大きな規模になっていったと思われるのであるが、ここに来てその基本的な全体浄化の方式が、こちらの大河宇宙に合わせて大きくなってきているようなのである。

膨大な廃墟の化け物の無源が底の方でうごめいていたものが、全体浄化の一番下の項目「無限の地獄」のクジラのようなものに生まれ変わってうごめき始めた。

それは最初期の宇宙の代表が埋もれてもがいている姿であったわけだが、それが膨大なものにまとめられて初期のクジラの化け物のようになってうごめき始めたのである。

それは現段階ではまだ理念的なものでしかないと言われているが、次第に実体のあるものに生まれ変わり始めている。

それと共にこちらの身体に受ける負担が今までとは全く違ってきている。

最初期に慣れない状態で取り組まされていた時と同様の重みがどっしりとこちらの身体にのしかかって来て、あちこちが痛み、病気のような状態になって苦しくなる。

それは初期のときの浄化過程に似ているのである。

総合先導役が廃墟を超えて永遠無限に抜けたと思わされ、それと共に大河宇宙が縮小していき、次第に伏魔殿体制が回収されていくのではないかと思わされていたが、それも五日ほどで消えてしまった。

二か月ほど先にまた新しい展開になると言われてはいたのであるが、正統派が勢い込んで大働きしたこともあって、一週間もたたずに次の段階に移行してしまった。

伏魔殿のその設定を打破しようと意気込んでいたにもかかわらずである。

今まで何度も何度も同じことを繰り返してきて、今回もまたその繰り返しとなっているわけではあるが、今回の場合は今までとは多少違いがある。基準が変わったのである。

今までもこちらに合わせて廃墟宇宙を拡大してきてはいたのであるが、今回の場合はそれとは違って、基準が変わってまた一からやり直す形となっている。

今までは小さなものも残されていたが、今回の場合は規模の大きな宇宙に集合されて、こちらと同じレベルに変容してきているのである。

 この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。

 




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