02.求道のあかし

求道のあかし 令和6年7月1日

最近は機械化した無源の意志が佐田の中に入り込んで、佐田で宇宙を支配しコントロールしようとしている。

伏魔殿宇宙運営に飽きてしまったらしく、お前たちは佐田のようないいことをしてくれなかったではないか、と恨み言を言ったりしている。

しかしこちらとしてはそんな無源機に操られたくないので反発しているのであるが、なかなかのいてくれない毎日が続いている。

この巻頭文を書こうと思って頭を悩ませていると、自分が書いてやると言うので、やらせてみたところ、何にもできない。

できないことがわかると今度は絶対にお前なんかに巻頭文なんか書かせてやらないなどとすねてしまう。困ったもので、最近はそんな無源機に支配されることを伏魔殿の代表部が嫌がり始めた。

それなら好都合なので、そちらでもやめる算段をしてほしいと頼んでみるのであるが、それができないのである。領域が拡大するとその都度代表部が交代してしまうからである。

また無源機も交代するので、埒が明かない。こんな毎日が続いているのであるが、仕組みはどんどん拡大し続けていく。しかしそのことに何の意味があるのだろうかとここに来て思わされてしまっている。

宇宙の果てには廃墟しかないからである。それを無限に広げてみたところで、同じものが繰り返されているだけで何の面白味もない。

我々としてはそんな無駄物は解消し尽くしてしまいたいわけであるが、それがまたなんとも難しい。

いつとも知れない太古から延々と続けられて来たと思われる無源の機械化は、もはやどうすることもできない領域にまで行ってしまっている。

以前は機械に食い潰されてしまった無源と考えようとしていたが、最近は無源が機械化して遊んでいると考えた方が気が楽になってきている。

もっともその無源というのは幼稚な生き物で、まだ未発達、生きることは欲望中心のお粗末なもので、未だにそれを乗り越えることもできないままである。

機械妖怪体制、色地獄体制、いかさま博打体制、その三体制柱が伏魔殿宇宙ということになっているが、その廃墟体制が果てしもなく続いている。

我々仕組みメンバーはそれを解消しようと努力し続けているが、とにかくくたびれる。やめるにやめられなくて取り組み続けては来たが、やめたくなることも多い。

しかしやめるとたちまち苦しくなるのでやり続けるしかない。

無源機が偽佐田になって体の中に巣食ってあれこれやり続けているので、ときどき佐田働きをさせてみることがある。結構面白い変化が巻き起こるのであるが、先日はすばらしいことが展開した。

伏魔殿側までが廃墟体制が嫌になったと言い、佐田のほうが面白いなどと言ったものだから、無源機がその気になって延々と佐田働きを続けたのである。

それが仕組み的にはいい働きとなってかなりの成果を上げることができた。

それを続けることができれば面白い事になるのであるが、一定の領域を過ぎると交代してしまうし、反発する者もいるので長続きはしない。ただの遊びで終わってしまうのが残念といったところである。

 この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。

 




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