伏魔殿の天皇家仏界の火星へは贈り物を持ってこないと入れてやれないとのことだったので、何が欲しいのかと問うと、つぬぶて山で処刑したものがほしいとのことだった。
どちらのものが欲しいのかと問うと、伏魔殿の正統派の偽物の処刑をしてほしいとのことであった。
やっぱりそういうことを課題にしてくるのかということで、三条正子を富士山の佐田の処刑場に連れて行って対応させ、官吏にそこらあたりのその日の分の処刑を先行して実施してもらった。
高杉晋作も神行の場から駆けつけてきて、三条正子に変なことが起こらないように対応させられていた。
そうしてそのお土産を奉納すると大喜びで入れてくれて、その日のうちに六重になっている火星の伏魔殿側の世界を巡ることができたのだった。
それは三嶋大社の神官であったときに出かけたことのある領域であったが、今では化け物の世界にしか見えず、特設領域からの見学ということにしかならないのだった。