高杉晋作は三条正子との対応に苦慮しており、佐田による彼女の調整を見守っているしかない状態であった。
セットを組まされている以上その影響は大きくて、自分が乱されることも多く、自分の課題をこなすこともできなくされるため、それを立て直そうと懸命であった。
佐田はそのことを危惧して何とかまともにこなしてもらおうと、富士山の佐田の処刑場の官吏に切り替えてもらった。
元々ナポレオン・アメリア、龍馬・乙女と続いた佐田の拠点守護の後継者として抜擢されていたが、それだけではなく、
埼玉の大宮から富士山へ移された佐田の処刑場の官吏として特別調整をしてもらうとともに、三条正子もそちらで働く道筋を立てようと佐田は画策するのであった。
そうでもしないととてもではないが、伏魔殿、天皇家神界軍団に太刀打ちすることは無理だと思われたからである。
高杉晋作の場合は問題なかったけれども、三条正子の場合はなかなかそちらまでは踏み切れないようであった。
しかし次第に自分の置かれている立場の厳しさに目覚め始めてもいて、四十九日の課題だけではなく、佐田の説得を受け入れて、少しずつつぬぶて山の官吏の仕事からやり直す思いにも目を向け始めていた。