五月十二日(日)の四十九日はもう三十一日目になっているのであるが、まだ限られた同じ星へ行くことが多くて、全領域の案内といったものにはなっていない。
それは三条正子が特別扱いをされているからで、一般的には単に必要とされている全領域を巡るだけではないかと思われる。
やはり三条正子の場合は三嶋大社で長い間神官を務めていたわけだし、仕組みの課題を務めるということになればそれなりの調整が必要になるからなのだろう。
その日は二度目の太陽ということであり、一度目のときとは違いがあった。
どこが違うのかというと、前回は天皇家神界の太陽であったにすぎず、二度目の場合は仕組み側の太陽ということで、ミタマの切り替えがなければ入れない場所ということなのだった。
以前に出かけていた代用系の太陽と違って、本物の太陽はまばゆいばかりに輝いていたのだった。その違いを認識した彼女のミタマは星の三合目から五合目まで上昇していくのだった。