24.高杉晋作神行

高杉晋作神行 三十三

三条正子が金星に何度も通わなくてはならなかった理由は、三嶋大社はじめ天皇家神界に所属している神社界の若者たちが寄って来て、しつこく遊びで絡みつくからだった。

案内役がいくら追い払っても寄って来て遊び場に連れ出そうとし、正子もそれに乗せられて出かけたりしてしまうのであった。

若い子供にしてあるのはそこらあたりの仕掛けがしてあるということなのだが、それに気が付いて周りがいくら説得しても自己制御できなくなってしまう。

そして遊びに付き合うと、彼女は七十八才の元のババアに戻ってしまうのであった。

そうなると現金なもので若者は去ってしまうし、一人ぼっちになってしまうババアは、やっと自分が失敗したことに気づかされ、これからどうしようかと思い悩んだ末、佐田との約束を思い出して、午後三時の富士山の白糸の滝に出かけて行くのだった。

そしてまたまた二十三才の若い女に戻されて、嫌々金星へ出かけては行くのだが、課題がこなせなくておどおどして一日が終わってしまうのであった。

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