24.高杉晋作神行

高杉晋作神行 二十七

佐田との約束が果たせなくなって苦しみ続けている三条正子に対して、佐田は滝に行きなさいと指示しただけであった。

水行は続けていたというのは嘘で、天皇家神界からの脱却の難しさに苦しんでいる彼女の打開策としては、憑き物を落とす滝行が必要だと感じたからであった。

四十九日だけはやると約束した三条正子にとって、その約束すら守れない自分のお粗末さを見せつけられ、それを打開するためには佐田の指示に従うしかないと覚悟を決めて、その日の午後三時に白糸の滝に入ったのであった。

その滝で彼女の身体から五千億体ほどの憑き物が落ちていった。表は五百体、間に五千体、背後に五千億体、そんな内容であった。

そして憑き物が落ちた彼女は二十三才の女の子に生まれ変わっていた。そしてミタマのレベルは星の三合目目まで上がっていた。

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