交代した案内役の神官は穏やかなかたではあったが、案内役の仕事をしようとはせず、明治の神官の役目で出かけていった仕組みの水星に入ることができず、またまた狂うような振る舞いをし始めたため、四十九日の過程をこなすことができなくなってしまったのだった。
自分が退くこともしないで、行程の邪魔をして中に入ることもできないようにするため、すったもんだしたあげく、結局富士山の拠点に帰るしかなくなってしまうというような日々が続いていったのであった。
三条正子は仕組みの水星のほうには行かせてもらえないまま、仕組みの星の存在すらをも疑わざるををえないような状態にされて、天皇家神界から脱け出せないようにされていったのだった。
富士山で待ち構えている高杉晋作たちとの会合で正統派から激しく追及されればされるほど、意固地になっていく自分に気が付きながら、四十九日すらままならなくなっていく自分にもがき苦しみ続けていたのだった。