24.高杉晋作神行

高杉晋作神行 二十五

水星に関しては案内役の交代があった。二度目のときに熊野の最初の案内役が狂ってしまって、交代させられるという事件が起こっていた。

その後釜も熊野の女神官であったが、そちらも天皇家神界のメンバーであった。

明治の案内役がこちらにと言うことで、仕組みの水星のほうへ導こうとしたところ、案内役が狂うからやめてくれと伏魔殿側からのお達しで、四十九日の役目がとどこおることになってしまったのだった。

三条正子にとっては迷惑極まりないことであったが、妨害が激しくて仕組みに対しての疑いが逆に髙まってしまったなどということもあった。

そして結局水星での行程をこなすことができないまま、うろうろするしかなくなっていったのだった。

富士山での高杉晋作たちとの会合でも、天皇家神界側のつぬぶて山とか三嶋大社からの使者などの引っ掻き回しの妨害の渦の中に巻き込まれていって、結局自分の判断ができなくなってしまうという展開になっていった。

そのため水星の行程がこなせないまま戸惑っているうちに、レベルがどんどん下がってしまって、佐田との四十九日の約束が果たせなくなっていったのだった。

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