24.高杉晋作神行

高杉晋作神行 二十四

十五日目から十九日目の初めまでは水星のみであった。なぜ毎日水星に通わなくてはならなかったかについては、今までの伏魔殿側の水星と、新しい仕組みの水星の違いに戸惑いが大きかったからである。

熊野の案内役は自分たちの世界には自分が神レベルであることもあって、堂々と得意げに案内していたが、仕組み側の水星には入れないばかりか、エネルギーの違いから狂ってしまって、訳がわからなくなるらしかった。

三条正子のほうはミタマが七合目まで上がっていたこともあって、最初は明治の案内役に従って物珍しそうに巡っていたが、

熊野の案内役がおかしくなって外に飛び出してしまったり、天皇家神界とか三嶋大社の神官たちとかが引き留めたり、引っ掻き回したりするため、自分もおかしくなってしまい、そのことから仕組み側の水星が信用できなくなっていったらしい。

それで何度も出かけなくてはならなかったし、レベルも落ちていくことになってしまったのだった。

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