十二日目はエウロパ(四月二十三日 火 日程に一日のズレがある)、ここは伏魔殿の楽園。天皇家神界を始めとした神々宗教の領域で、宇宙科学に繋がる基地でもある。
三条正子は三嶋大社の神官としてこの領域で生きていたわけで、伏魔殿の支配体制宇宙の生命体としては、かなりレベルの高い地位にいたということになる。この星のトップレベルということであるならば。
この日は彼女はこの星に出かけたわけであるが、案内役の熊野の神官は目を細めて満足気であったが、正統派の明治の神官はレベルを落とさなければならず、苦しそうであられたという。
特設領域にとどまることもできるはずであるが、一緒に巡って行かれたとのことである。
木星の衛星であるエウロパは月と同じほどの星であるが、そんなところに御大層な世界がたくさんあるということは、普通では考えられないことである。
しかしどの星の場合でも、そこには地球世界のように一揃いの世界があるのだそうである。そうしたことの確認をすることも、四十九日の務めであるとのことである。
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