24.高杉晋作神行

高杉晋作神行 二十

高杉晋作の神行のことであるが、最初のつまずきのショックが強かったのであろう、戦闘スタイルでの行着ということはお言葉どおりのようであった。

二度目からの神行は立派に成立しており、一安心ということであるが、こちらの立場としては、そのことよりもセット女の三条正子との調整具合が気になるところである。現段階ではあまりいい状態ではないとのこと。

三条正子七十八才の女神官、高杉晋作は三十七才ほどの若者という状態では、なかなかうまくかみ合わないとのことであった。

女官は威張り散らすばかりで、若い者の言うことなど聞く耳を持たないとのことであった。佐田の見るところ、彼女には建礼門院の潰れた理念が取り付いているように思われる。

高杉晋作にも高倉天皇の意志が入っているらしく、そのことは安徳天皇の赤間神宮に出掛けさせられたりすることで、以前から自分でも自覚があるとのことであった。

三条正子と高杉晋作にはその建礼門院と高倉天皇の関係を彷彿させるものがあるのではないかと思われる。今後それがどう展開されていくことになるのだろうか?

こう書くと、高倉天皇の意志はそれを受け入れているような反応があるし、建礼門院からは自分が消えてしまっていることの自覚もあるとのこと。

その両者の生まれ変わりが時代を超えてもつれあっていく展開になって仕組みが進んで行こうとしているようで、今後がますます楽しみになってくる。

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