仕組みの会の大祭の月がまたやって来た。ほんの僅かなメンバーではあるが、熱心に仕組みの課題に取り組んでいる。
人間には訳のわからないことだし、成果が見えるということもほとんどないので、参加者は年々減っていく。
宇宙を動かすとてつもない仕組みなのではあるが、一般には何の関係もないものでしかない。真面目にやっているのが馬鹿になるくらいのものである。
しかし仕組みは誰が何と言おうとも地球人類の上にある。それを否定することはできないし、地球人類全体が仕組みの課題をこなす日々を送っていることにもなっている。
なぜなら仕組みはほんの一握りのメンバーのものではなく、人類全体のものだからである。いつも言っているように仕組みの総合先導役の役目は、いかにメンバーに仕組みの働きをしてもらうかにかかっている。
人生道にそれを置き換えると、簡単にそれができてしまうところに仕組みの面白みはある。
生命体にはミタマという魂がある。その魂が仕組みに繋がっているので、呼びかければ応えてくれる。そのことに早々に気が付いて全人類に協力してもらっているのであるが、その成果はとてつもないものにまでなっている。
生きているうちにはわかってもらえないが、死んでからその事実を確認することになっている。そんな権利はないと怒るメンバーもいることだろうが、地球に生まれてくるということは、そうしたことが前提になっている。地球人類は仕組みをやるために地球に生まれてくるのである。
その自覚のある者はほとんどいないと思われるのであるが、人類はどこかで仕組みにかかわろうとして生きている。日本ではそれを人生道としてとらえるのであるが、世界では多分宗教なのではあるまいか。
無宗教とか科学もあると言われるかもしれない。しかしそれは仕組み潰しを役目としている三分の一の宇宙メンバーもいるからである。もっとも彼らの大半は既に破滅して廃墟化しているけれども。
彼らを助け起こして生き直してもらうのが仕組みの働きであるのだけれども、最近おかしなことがわかってきた。機械体制を生き終えて廃墟化している旧体制宇宙は、彼らの世界を完成させる前に沈没しているらしいのである。
破滅してしまっている彼らの世界に決まり、つまりルールを導入すると、旧体制側の世界が完成するのである。機械の作り出す世界が夢のような満艦飾になって、それに酔いしれているかと思えば、宇宙がやっと完成したと言って大喜びをしているのである。
要するに彼らは欲望を追求するあまりにルールを無視してしまい、世界を完成させることなく破滅させてしまった。それを立て直すために仕組みが動き出したのではあるまいかと思われるくらいの状況になっている。
機械の世界を完成させると発生の源に帰ろうとするエネルギーが働くらしく、こちらに向きを変えてくる。現段階ではそんな流れになっている。ずいぶん遠くまで来た感じがするのであるが、まだ仕組みの会としては三十年余りしかたってはいない。
大祭はそんな中で行われるのであるが、ほんの僅かな仕組みメンバーの周囲や背後には、仕組みをここまで仕上げてきた地球人類や世界のメンバー達がいる。そのことを忘れないで自己分担分をこなしてもらいたい。
この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。