七日目の令和六年四月十六日(火)は土星の衛星巡りにあてられた。そこは霊界宗教のもろもろが存在する世界であるが、その日は一神教の三大宗教領域の見学にあてられた。
土星そのものは一般の霊界宗教世界とされているが、土星の衛星ということになると、やはり堕落界ということにならざるをえない。
地球的に見ると地獄の月に対応するわけで、かなりレベルが低い場所と言わざるを得ない。化け物にまではなっていないとしても。
三条正子の四十九日については、天皇家神界からの引き戻しの力が強く、彼女はそれに対抗し続けることに苦労していた。
伏魔殿側の熊野の女神官はついてくるのに精一杯で、どこでも都合の悪いところに来ると、どこかに逃げて姿を隠してしまうらしい。正統派の明治神宮の女神官の場合は、正子の苦しみを察して気を使っていた。
富士山の基地に戻ったときに、高杉晋作たち正統派の面々との懇談など、さらには宇宙の仕組みの公式行事における総合先導役佐田の仕事の見学など、正常化へ向けての調整を続けていた。
案内役の対立が激しく、正子を挟んでののしり合いが続いていた。
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