月例会で報告したことであるが、仕組みの拡大と共に思いがけない大物が起き上がってきた。古代ユダヤの王ダビデのことである。
彼のことを知らない者は多分いないと思われるけれども、一般にはルネッサンス時代に作られた裸の彫像で知られている。しかしその中身を理解している者はあまりいないのではあるまいか。
今回の仕組みの大変革の中で、彼が裸にされていることの意味を思い知らされている。古代ユダヤの王がなぜ裸なのか?
ルネッサンスは古代の神々が芸術で復権復活した時代で、古代ギリシャの神々が裸で表現されている。
そのなかでダビデまでが裸にされているということは、神扱いされているということにでもなるのであろうか?
古代ユダヤの王は人間であって神ではなかった。イスラエル十二支族の王として立っていたが、そのなかの二支族はユダヤであり、ダビデはそのユダヤの王だったのである。
イスラエルの仕組みに関しては、今さら解説する必要はないので、ここではダビデ王にスポットを当ててみよう。
ユダヤ教は堕天使の悪魔教であるが、ダビデは悪魔の王ルシファーになっていたことがある。
ところが彼はそれを嫌がって今のイスラエル国を創建したベングリオンに譲っている。要するにルシファーの働きをしなかったので追い出されたというのが正しい評価なのだという。
その彼がここに来て仕組みに参加してきたのである。彼は大元宇宙の代表の系統であり、イスラエルの仕組み潰しのユダヤ悪魔教から脱皮し、大元宇宙の男の代表として立つ意志を表明したのである。
大元、元、ハゲ元、つまり正しい体制、魔神体制、機械体制のなかで、大元の正しい体制宇宙は素っ裸の世界なのである。
大元、元、ハゲ元、その三つ巴になった仕組み三派の代表格の一人として、神に進化して立つための仕組みの道筋に合流してきたのである。
つまり裸の彫像は、その未来像を描いたものということになるのである。
元宇宙のスセリヒメの仕組みの課題を背負わされているイスラエルは、古代から大元ユダヤとハゲ元バビロニアによっていたぶられてきた。ユダヤは本来イスラエルではない。
にもかかわらず現代に至るまでユダヤがイスラエルを名乗ろうとするのは、仕組みの民イスラエルを押さえ込み、仕組みを潰すためなのである。
その呪縛から逃れるようにしてイスラエルの十支族は、バビロニアに引きずり回されながら、一度はクルド族となって中東の難民となり、二度目は東方へと追われて日本にまでやって来ている。
縮図日本に設定されている元宇宙の仕組みを担うためであった。
元宇宙のスセリヒメの仕組みは、遠い昔の神の時代に二度失敗しており、人間に生まれ変わってやり直しをする過程でも、二度の繰り返しをさせられている。二度とも失敗に終わっているのであるが。
それを立て直すための仕組みが今現在のオオクニヌシの仕組みなのである。仕組み三派がらみのオオクニヌシ・ダビデは、その一柱として立とうとし始めた。
地球人類に与えられた仕組みの時間は、あと二十七、八年、果たして彼はその課題をこなすことができるであろうか?
この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。