24.高杉晋作神行

高杉晋作神行 六

明くる日の朝、三条正子の目覚める時間が来て、みんなで監視していたのであるが、結局最初のモルガナだけでそのほかは何も出てこなかった。

横に置かれていたモルガナとマーリンは、二時間ほどで引き取られて消えていったが、何も出てこなかったとのことであった。

彼らはアーサー王時代の個性ではなく、五千億分割された内の一体セットで、仕組みが拡大されていくにつれて引き継がれていく分身分体とでも言うべきものだと思われる。

処分されたあと目覚めた三条正子は伏魔殿色が抜けて、身体が五十代に若返っていた。

彼女はミタマが開いているとされていたが、それは伏魔殿のミタマでしかなく、正常な表現体のミタマとしては、その段階で地球神界の五合目あたりでしかなかった。

そういう状態での彼女は、ハゲ元宇宙の代表セットの分身という本体に関して、受け入れているわけではなくとも、興味があるということで、仕組み神行に取り組んでみたいとの意思表示をしたのであった。

かかわりのある周囲の関係者の監視のもとであったが、佐田が彼女の意志を尊重して三嶋大社の許可をもらおうとすると、「出ていけ! 二度と帰るな!」と激しく怒鳴られたのだった。

高知の山内容堂の許可をもらおうとすると、こちらからも「もう帰って来るなー!」と追い出されてしまったのだった。

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