佐田の特訓を受け入れたラブクラフトは、佐田の流刑地からまず月に運ばれた。
その次に木星へ、それから天王星へ、さらには海王星へと運ばれて、自分のいた場所が海王星であることの確認をさせられたのであった。
彼には自分のいた場所がどこなのかわからなかったからである。
そのことに納得して富士山に戻ると、今度は木星の衛星カリストへ、そしてガニメデへと運ばれて行った。
彼は自分の恐怖から逃れるために宗教にすがったとのことであったが、恐怖感は去ることがなく、科学の知識が入ってから宗教を捨てたのだと言う。
だからといって完全に恐怖感から解放されたわけではないらしかった。
その彼の感覚をそれぞれの星に行くことで確認させられていき、さらには自分が描いている世界がどこなのかの検証をさせられていったのであった。