02.求道のあかし

求道のあかし 令和5年9月1日

仕組みの拡大は新しい局面に入り始めている感がある。

宇宙創造の初期の段階の「すみるの」「すみるな」の領域がなくなって、その後に機械が無源を食い潰してしまった廃墟、その機械体制領域との直接対決となってきたのである。

その領域は無ルールの欲望体制で、こちらの正当な理論など全く通用しない難儀な機械妖怪の世界ということになっている。

我々正統派の仕組みメンバーにしてみれば、全体が廃墟化して死滅している状態から、発生の源に回帰しようとするエネルギー原則すら通らない、無秩序な悪の領域ということになってしまう。

こちらが廃墟の大掃除をして死者を起こすと、その起きた死者たちが以前のままの悪逆非道を演じ始めるのである。少々の説得ではまるで効果がない。

そのことは進化していると思われる我々のような世界でも、依然として戦いをやめようとはしない国があることで、簡単にその背景をうかがうことができる。

何も変わってはいないのである。善の精神がいかに正論を唱えようとも、悪の欲望はそんな者の意見など聞きもしない。自分の欲望を追求し続けようとするだけのことである。

正統派の弱々しい仕組みメンバーはそうした強烈な悪の精神に対応しきれなくなって、泣きべそをかき始める始末で、およそ情けない展開となってきている。

しかし突然変異の進化宇宙の大河宇宙である佐田体制宇宙では、それを乗り超えようと懸命な努力が続けられている。

総合先導役の佐田のミタマの息吹は、元からどこかに抜けていて捕まらないとされていたが、ここに来てその勢いはさらに大きくなっており、発生の源と思われる永遠無限の領域に突き抜けて息吹き始めている。

ところがそこには悪の元の無源の意思も存在しているのである。

以前から節目ごとにそのことの確認をさせられ続けてきているが、今回もまたそのおぞましい意志と対面する展開となっている。

もっとも無限の廃墟の三分の二は発生の源へ回帰することを望んでいて、その正統派の領域が広がり続けていることは間違いない。

それがあるため正統派はその現実にすがり付こうとするわけで、今にも最終的な結果が出ると思い込もうとする。

ロシアとウクライナの戦争にしてみたところで、正統派は今にも悪のプーチンが潰れて駄目になると思い込もうとする。

しかしそんな正統派の思いなどどこ吹く風のロシア、いったいいつまで続くのかと疲れ果ててしまいそうな善の世界。それが宇宙の現実、仕組みの現場なのである。

無源の意思は我々の世界にもそのまま現わされている。その世界でどう生き抜いていけばいいのか、それが問われているところである。

現実的には科学文明がその責任を問われている感があるが、問題の本質はそんなところにあるわけではない。

宇宙世界は無源の意思がその思いを表現している場であり、まだまだ悪の欲望の世界は続けられていく気配である。

ただしその世界はある意味では既に生き終えられており、廃墟の残りは減り続けている。

そこに我々正統派の夢はあるわけで、善の世界がさらに発展していく可能性が大きくなってもいるわけである。

仕組みの立場から見ると、地球世界はあと三十年足らずでその役目を終える。

その後がどうなるかは未知の領域に入るわけであるが、悪はそこに望みを託しているようにも見える。

 この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。




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