03.異次元回廊

異次元回廊 P8 平成23年2月22日 2011

 先週の段階で廃墟がまったく新しい領域に拡大したと書いたが、それは過去の領域を改めて掘り起こしたことでしかなかったことが判明した。

この場合は今までに何度も繰り返してきたことなので、それほど目新しいことではなくなるが、それにしても膨大な時空が新旧織り交ぜて起き上がってくることには、幻惑されるほどのものがある。


 宇宙中の皆が慌てふためいて右往左往してしまうほどのものがある。

今まではその繰り返しでかなりの時間を要したが、だんだんそれに対応して処理する時間が短くなってきている。だいぶ慣れてきたのである。

今回もその現実を処理するのに三日はかからなかった。


 しかし、その後の宇宙調整に関しては、かなりの時間が必要になってくる。

何故かと言えば、五千億種類の宇宙の形があって、それを一つずつ解消していかなくてはならない作業だからである。

長い時間をかけて作り上げられた宇宙は、それがたとえ未熟で堕落したものでしかないとしても、旧体制にとっては既得権益のからむ重要なものだからである。


 倫理観が発達してきた現代人が、進んだ文明の堕落した色町を解消できないのと同じことで、旧体制の宇宙システムを改善することは、容易なことではない。

だからといって何もしないままでは、旧体制が繰り返されるだけで、何も変わらない。

世界をより良いものに改善するためには、それなりの行動を起こさなくてはならないし、結果が出るまでやり続けなくてはならない。


 それが出来るか出来ないかが宇宙の分かれるところで、今回の旧体制の崩壊にあたっては、善的な世界を目指す新体制の宇宙は、全体の0・2パーセントにも満たなかった。

それだけでは崩壊して再編されてくる旧体制を迎え撃つにはもちろん十分ではないわけで、そこから新体制側がよほどしっかり取り組まなければ、逆襲されて沈没してしまうことにもなりかねない。


 そのために今まで以上の浄化作業が必要になるわけで、その果てしのない繰り返しが耐え難くなるのである。

長くて広い宇宙の時空に負けないだけの思いが必要なのであるが、現在の地球人類の何と貧しいことか。

ほとんどこの宇宙の偉業に取り組むだけの意志がない。宇宙の0・2パーセントどころか、ほんの数百名しかいない。


 この仕事をするために地球に生まれてきたはずの人類であるにもかかわらず、この結果である。

もしかしたら旧体制側がそれを妨害するための人類を送り込んでいるだけなのかもしれない。そう思いたくなるほどのていたらくである。

総合先導役としては、かなり恥ずかしい思いで毎日の作業に取り組んでいる次第である。

 

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