現時点でのヤンソン一族は五の六台レベルにとどまって、過去に失敗した便所の仕組みの再調整をしているようである。
先行するトーベさんは実力的には六の五台レベルに上がれるようであるが、皆が下でとどこおっているために、引きずり落されてしまうらしい。
そのため五の七台レベルで便所の仕組みの調整をしているとのことである。
大御所のシグネバアヤは落ち着いてゆっくり課題に取り組んでいるとのことであるが、分離抜擢されたヴィクトルジイヤはかなり苦労しているようである。フィンランドの芸術家として威厳を持ってのさばっていた弱みを突かれるらしい。
仕組み潰しの手口は巧妙で、長い年月をかけて練られているので、ありとあらゆる手法がしまいこまれていて、その場その相手によってそれが繰り出されてくる。
安全でいられる者はまずいない。こけても殺されてもあきらめずに何度でも起き上がって歩き出さないと、乗り越えられない。
仕組みに取り組むということはそうしたものなのである。
今回はここまで。