五の七台完成宇宙レベルの問題として見る場合、ヤンソン一家親族の近親相姦のもつれは解消されているし、佐田が望んだクニトコタチ神界の元親としての分離独立も、ヴィクトル・ヤンソン氏によって達成されている。
そのことはそれでいいのであるが、問題はなぜ北欧神話組は終末戦争で敗れてしまったのか、というところにある。
彼らヒツジヒメとクニトコタチの場合は、近親相姦家族ということだけではなく、仕組みの最終段階にある便所の仕組みという腐れ果てた色地獄の問題もあって、
おそらくその問題をクリアーすることができなかったからではないか、そんなふうにも思われる。
便所の仕組みとは、既に樋口一葉と音丸セットの登場のところで解説はしておいたし、その二人によって大きな成果が挙げられていることも紹介しておいた。
つまりヒツジヒメとクニトコタチがコトシロヌシとワカヒルメの子供だけではなく、スサノヲとキクリヒメの孫にも手を出してしまっているところに、仕組みが垂れ流しになってしまう原因があるのである。