トーベ・ヤンソンの母シグネ・ハンマルステン=ヤンソンはスウェーデン系の絵描きで、父親ヴィクトル・ヤンソンはフィンランドの彫刻家であった。
当時はまだ男に主導権があった北欧では、フィンランドの国営の彫刻家と結婚することで一家を作り上げているが、仕組み的にはその主役は母親のシグネであって、男は付録でしかない。
なぜそういうことを言うのかといえば、北欧神話は父神オーディンが主役を張っている世界ではあっても、本来は絶世の美女と言われるフレイアのものであって、男はその奴隷でしかないのである。
このことは仕組みの謎を解かなければわからない事実で、その立場からは宇宙の仕組みを先導する佐田宇宙の十神界の一つである、ヒツジヒメ神界を代表する一族ということにもなっているのである。
しかしヤンソン一家がそこまで到達するには、それなりの手順が必要で、潰された仕組みの奥を深く探らなければわからない。
その手順を進めるにあたっては、かなり厄介な対応が必要であった。
というのは彼らは嘘ばかりつくブルジョアの特権階級だったからである。
嘘が許されない仕組みの先導役としては、嘘をつくたびに首をはねる仕組み調整をする必要があった。