そこで再びジャンヌの登場ということになるわけであるが、その頃になるとトーベもジャンヌの過去を知ることになるとともに、
彼女を受け入れて、色地獄のトレーニングに入ることになっていったのであった。
そしてその頃からトーベは佐田や仕組みのことに関心を向けるようになっていき、流刑地から佐田の奴隷領域へと上がって来たのである。六月二十九日のことであった。
佐田の奴隷領域に上がると、色地獄からはまだ抜け出せないにしても、その領域で働いている仕組みメンバーの手伝いをすることで給料がもらえるし、自分の歪みの調整をすることもできる。
一石二鳥の仕事ができるのである。
ジャンヌもそのコースをたどって宇宙の大神にまで到達しているので、教師としては最適ということになっていったわけである。
そこらあたりまで来ると、仕組みが動き出し、ヤンソン一家にまでその影響が及び始めていき、彼女の家族の確認に入る展開となっていった。
そしてそこに北欧神話の隠れた主役であるフレイアがいることを発見したのであった。