その段階でトーベは突然ガニメデの三段階へ飛び上がって来たので、何とかなるのかも知れないということで、色地獄から抜け出すための生活費の調整をすることになっていった。
手っ取り早いのは佐田の富士山の流刑地へ行けば、そこにはいろいろな更生施設があるので、そちらでトレーニングをしてもらうことにしたのであるが、どうしても元の色地獄に引きずり落とされてしまう。
単純な「愛の園」の色地獄ではないように思えたのは、そこには両親がいて、あとから知ることになるが弟もからんでいたのである。
つまり近親相姦家族だったのである。これも後で知ったことであったが、フィンランドではそんなことは当たり前のことなのだという。
おぞましくてそっぽを向きたくなるのが普通ではあろうが、仕組み担当者としてはそこに何かがあると直感することになるわけである。
ヤンソン家族は北欧神話の行政府の近親相姦一族ではないのかと。そして母親はフレイアではないのかと。