はじめに
仕組みの会の会報七月号(367号)の「こぼればなし」にトーベ・ヤンソンのことを書いておいたが、その後に関しては急展開となって、新しい局面に突入し始めている。
トーベがサルトルの「愛の園」の住人であるということと、彼女がワカヒルメ系であること、その事実から重大な仕組み問題が発覚していったのであった。
そのことにたどり着く前に、トーベ・ヤンソンさんは色地獄に沈み込んでいて、家族ともどもガニメデ以下五十段目でうごめいていることを確認することとなった。
そこには近親相姦の仕組みの構図が見えていて、「ムーミン」はそのおぞましい家族関係から脱出したい思いで書かれていることが判明したので、こちらはジャンヌ・ダークさんに頼んでその調整をしてもらうことになっていったのだった。
色地獄の五十段目というのは、脱落領域の瘴気レベルといったおぞましい世界で、月の冥界の色地獄どころの話ではない。
機械に食われた仮想世界的な領域で、サルトルの「愛の園」は、異次元に降ろすと(死後の世界)そのレベルに堕ちてしまう。
「こぼればなし」
アニメ王国の日本人ならトーベ・ヤンソンを知らない者はいないと思うが、先日DVDのレンタル店に行ったとき、目的ではなかったムーミンが横目に入った。
その時は素通りしたのであるが、最終的には作者のトーベ・ヤンソンの実話映画のDVDを借りていた。
そして帰ってからその映画を観て驚いたの何の。彼女はサルトルの自由恋愛の「愛の園」の住人だったのである。
精神的な健常者である私は、その映画が気持ち悪くてしょうがなかったが、やはりその背後に何かがあるのであろう。
それを辛抱して最後まで観ただけではなく、観終わった後にもそれが尾を引いたのである。
しつこくトーベ・ヤンソンがこちらに取り付いてくるのである。
最初は何かの間違いだろうと思っていたのであるが、少しずつ問答していくうちに、何だかとてつもない仕組みにからんでいるのがわかり始めた。
現段階ではまだ入り口のその前をうろうろしているだけであるが、もしそれが本物であるとしたならば、今までには見えなかったものが見えてくることにはなる。
とすれば喜ばしいことになるが、現段階では必ずしも仕組み的であるとは言えない感じである。 (佐田)