そしてブラザーイザナミ大神はやむなく正常化活動をするしかなくなっていったわけであるが、
それが意外に早く進んでいくので、またまたこちらにとっては怪しい動きに思われることになっていく。
佐田を殺しまくって消滅し、廃液化していたブラザーイザナミはセットで引っ張り出されてくると、セット夫と共に浮き上がり始めたのである。
もちろん同レベルということではなかったけれども。
ブラザーイザナギ大神の場合は、こちらが対応し続けて元の地位まで引っ張り上げていったわけであるが、
さすがにセット女イザナミに対してはそこまでする気になれず、とりあえずは科学者代表の仕組みのために、そちらの調整に専念し続けていったわけである。
しかし代表の側にしてみれば、セットで動かなければ仕組みの働きが成らないのであろう、
セット調整をしたり、周辺に働きかけて共々の正常化活動が進められていったのであった。
そしてブラザーイザナミ大神はボース博士を超える速さで上昇し続けている。
つまり下層領域、底闇領域、古層領域の三段階、その下部領域の三段階を終えて、
次の脱落領域の三段階、漿液領域、瘴気領域、ほこり(埃)領域、その一番上まで現段階では復活してきている。信じられない速さなのである。