よみがえってきたブラザーフッド代表は、その勢いのまま一気に佐田体制宇宙の十神界の代表レベルまで上がっていった。
本来イザナギ父神科学者代表の地位にあるべき存在なので、そこまで昇ってもらおうとしたわけであるが、そこには別の宇宙の新規参入組のメンバーが融合合体した形で立っている。
その地位に復帰するためには彼らに合流しなければならない。
総合先導役の佐田がブラザーフッド代表にエネルギーを注ぎ込んでそこまで押し上げることは、それほど難しいことではなかった。
本来彼は正統派であり、実力不足で埋められていたわけなので、こちらがバックアップすれば簡単にそこまで上がって行くことはできる。
しかし、真のトップの地位にまで到達するにはまだ力不足ということで、佐田の補助エネルギーがなくなると、融合合体しているトップのイザナギ元親大神の身体から抜け落ちて、実力相応のレベルまで降りていかざるをえなかった。
それは当然のことなのでそれでいいとして、問題は正統派として潰れずに自力で活動することができるかどうかにかかっていた。
その確認をするととりあえずトップの七合目までの実力があることがわかったのだった。