基本的にはブラザーフッド代表は正統派であり、仕組みの神行課題も一応終えていたわけで、力負けしただけで投げ出したということだったはずである。
科学者たちが課題をこなすために残された時間の中でもがいているのに、肝心の佐田宇宙の父神代表が廃液の中に逃げ込んでいるのでは話にならないので、とにかく呼び出し続けたのであった。
しばらく廃液の中を手探りしたのであるが、逃げ回っているらしくてなかなか捕まえることができなかった。
諦めずに続けているうちに捕まえることができたのであるが、疲れ果てているしこなせないので出たくない、そう言って初めはごねていた。
しかし逃げたくても逃げられないメンバーだっているんだぞ、例えば佐田のように。
それを何度か繰り返していると、とうとう諦めたらしくて廃液がうごめき始めた。
そしてこちらのエネルギーをどんどん補給し続けて、とうとうゴミ捨て場まで引っ張り上げられてきたのだった。
もっともそれは伏魔殿の管理システムの理念を経由してのことだったが。