仕組みの基地などというものは、ヨーロッパでは一神教に覆われていてほとんど成り立たず、ほんのささやかな基地が佐田宇宙のバックアップで存在しているだけである。
オリンポスの新基地も包囲と監視のもとにあり、クサンチッペ大神などはその警備に目を光らせていなくてはならないほどで、祝宴会もわずかの二日で済ませるしかないとのことだった。
しかしそれではあまりに気の毒なので、宇宙中に呼びかけて祝宴会をしてもらうことにしたのであるが、来るわ来るわ、難民や逃亡奴隷たちまでがわんさと押しかけてきたのであった。
その勢力があまりにも大き過ぎて資金不足になったので、こちらはそれを補うために新たな仕組み調整をすることになっていった。
オリンポスの仕組みが宇宙全体を動かす結果となっていったわけであるが、廃墟から新しい宇宙がよみがえるとともに、祝宴会に合流する形となって、騒ぎは収まることになっていったのであった。