仕組みは拡大を続けてまた大きな枠を超えた。そこには今までいなかった突然変異の進化宇宙たちがたくさんいて、久々の会合となったのだった。
それ以上拡大すると、もう完全な廃墟はなくなるのではないか、と思わされて十日ほどが過ぎた。進化宇宙の規模はこちらほど大きくはないがたくさんあって、元気いっぱいで誰も合流してこない。
それはそれで結構なことだと思っていたのであるが、いくらたってもこちらも動けなくなってしまった。
進化宇宙が全体に及んでしまって、そのまま終わるのではないかと思わされたりもしたのであったが、事はそれほど甘くはなかった。
停滞したようなその動きは、実は伏魔殿側の計画であって、進化宇宙による連合を組ませるためのものであり、その操作が続けられていたのだった。
そのことは次第に明らかになっていったわけであるが、我々は旧体制連合を組む予定はないので、そのまま継続して浄化活動を続けていったのだった。
そして十日ほどが過ぎて、伏魔殿側の計画が明確に現れると、もうそのままではすまなくなって次へと展開していったわけであるが、その結果疲れ果てた進化宇宙と合流することになった。
みんなが元気いっぱいだと思わされていた進化宇宙の中には、もうそれ以上続ける元気もなくなっているものもあって、五千億ほどがこちらに合流してきたのであった。
こちらから独立しようとする宇宙もたくさんあるが、合流して一緒になろうとする宇宙もまだまだたくさんある。そして無限宇宙はやはり果てがない。
そのことはともかく我々太陽系の人類の仕組み現場では、新しい動きが少しずつ現れ始めている。
縄文の仕組みは日本の仕組みであるように思われているが、世界規模に広がっているものであり、金星から地球に降りた宇宙人の痕跡も残されている。
仕組みの中心基地である日本にその仕組みが埋められており、それを掘り起こすことに難儀し続けているけれども、日本より先に世界の拠点の一つを破壊することに成功した。
地球人類の仕組みを封じ込めている宇宙科学の拠点であって、世界に隠されているその一つを令和三年十一月二十二日(月)に解除することができた。
思いがけない展開であったため、伏魔殿側では大騒ぎとなったが、我々物質人間界にはほとんどその影響は表に出ていないのではないかと思われる。しかし隠されている仕組みレベルでは確実に縄文レベルでの前進だと思われる。
地球にはまだそのほかに三か所の拠点があり、それをほどかなくてはならないが、日本にはそれとは別の仕組み封じの拠点があることがわかってきた。
それをどうしてほどくかは今後の課題であるが、第二幕の縄文の仕組みは少しずつ確実に前進し続けている。
それは我々仕組みメンバーの努力の賜物ではあるが、地球全人類、あるいは宇宙全体の仕組みメンバーの懸命な努力の結果でもある。
だがしかし、宇宙は使い古しの廃墟宇宙だけではない。旧体制の伏魔殿の欲望を追求する宇宙の勢力は依然として大きく、さらに拡大しようとする野望は衰えることがない。
この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。