今年もあと一月足らずになってしまった十二月の始まり、来月号が来年になってしまうので、今月号で本年の総括をしておこうと思う。
月末までいかないと総括にはならないのかもしれないが、月末になると来年のエネルギーが流れ込んでくることが多いので、会報にはここでしておくほうがいいという思いがあるからである。
第三週の日曜日の月例会で総括することになっているのではあるが、今回はここでやりたくなっている。
というのも今年は「創造と変革」という年間の標語をいただいていて、それに対する反発から新年が始まったからである。
変革はいいのであるが、創造という表現に違和感があったのである。仕組みがらみで表示される創造という言葉は、あまりにも大きくて重みがあるので、お粗末な人間の領域で扱えるものではない、そういう実感があるのである。
ところが月が進むにつれて、仕組みが進化発展していくにつれて、異次元がその中に含まれている変化を、それが創造なのだとしきりに言ってくるのである。
仕組みの総合先導役といっても、たかが人間、宇宙の実態がわかるわけがない。しかも宇宙はとてつもなく広く、長い時間が経過している。
そういう領域の中で、まったく新しい世界が展開しているのだということを、標語を出された神がいちいち教えてくれる。
出した側にしてみれば、いいかげんな標語を出したわけではないとおかんむりで、九月の半ばくらいまでは押し問答していたくらい、こちらは怠けたり抵抗したりの経過であった。
ところが仕組みが拡大していくにつれて、だんだんそれが新しい展開であるということを、受け入れることができるようになっていった。
それほど宇宙が新しがったり、珍しがったりし続けたからである。そして我々の宇宙が、復路の宇宙を先導しているといった情報が出るようになっていき、それも半信半疑ながら少しずつ受け入れ始めているところなのである。
膨大な宇宙であるだけに限界度の高い物質人間にはとても信じられる情報ではないが、受け入れたほうが仕組みがやり易いし効果も高い。
ということになると反発していたり、怠けていたのでは仕組みがとどこおってしまう。
受け入れて前向きに取り組んだほうが結果がいいということになると、こちらの態度を転換するしかなくなっていったのだった。
そして結果として本年は「創造と変革」の年であったということを認めざるをえなくなったのであるが、それをそのまま受け入れてしまうことにはまだまた抵抗がある。
その気になって思い上がっていると、間違いなく潰れてしまうという実感があるからなのである。
それは乗せておいて梯子を外すという旧体制の得意技、宇宙によくある形の失敗の類型でもあるからなのである。
最近の異次元回廊とか秘密儀軌ツアーの文章を読んでもらえば、そこらあたりの事情はわかってもらえるのではないかと思う。
常識では考えられない情報だったり、展開だったりするので、警戒感のほうが先に来てしまう。偽情報だったりすれば一巻の終わりになってしまう。その恐ろしさは並大抵のものではないのである。
この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。