02.求道のあかし

求道のあかし 平成26年11月1日

富士山の創造の森での研修会のあと、創造はじめ宇宙との調整が続いていたのであるが、十月二十六日の日曜日に、遂に創造はじめ宇宙の全メンバーが発生の源へ回帰した。

あっという間の展開であり、思いがけない出来事であった。

それまでは旧体制宇宙との区別がつかない状態が続いており、新体制宇宙がどう活動しようが、永遠の絶対支配を続ける意志を剥き出しにしていたからであった。

ところが仕組みの成果が上がるにつれて、創造はじめ宇宙を押さえ込み、乗っ取っていた機械体制の力が衰えていったのであろう。

遂に創造はじめ宇宙が自由を取り戻し、残る意志を示すどころか、これ以上はもうまっぴらだとばかりに、源に回帰してしまった。

その最終段階は信じられないほどの速さであった。直前までは三分の二がまだ旧体制の状態であって、正統派の三分の一だけが仕組みに協力している感じだったのである。

それが一者の星に代表部が集合して調整し始めると同時に、どんどん発生の源へ回帰してしまったのであった。

最後の最後は、最初に源から出現したと言われていた張力という諸力の一つだけになって荒れ狂っていたが、そちらも次第に機械の束縛から離れ始め、遂には完全に自由になって源に回帰してしまったのだった。

もし張力の代表を始めとした最初の一者の星のメンバーが、機械に牛耳られているのではなく、自分達の意志だけで宇宙運営をしていたら、どういう動きをしたかわからないが、機械に牛耳られて操られるような世界では、もう絶対生きたくはないと言いつつ無源回帰していったのであった。

その代表の張力というエネルギーの諸力とは、以前から何度も接触があって、こちらの身体の中に入って活動しようとするようなことも何度かあった。

しかしその都度、機械に捕えられて自由を奪われ、逃げるに逃げられないような状態になって連れ去られるというような状況に何度も立ち合わされてきた。

その宇宙を生み出した創造はじめ宇宙の代表である張力という無源の意志の正体は、結局未知のままで別れてしまう形になっているけれども、我々宇宙の生命体にとって、そうした発生の源の謎に対しての思いには尽きることのないものがある。

いつだって機会のある時はいつだって、宇宙発生の源に関しての情報を得ようとし続けてきた。しかしそれに対して解答が得られたことはまだ一度もない。

わからないと言われてしまうからである。そして今回も彼らが源に回帰していく前にしつこくそこらあたりの確認をし続けたのであるが、とうとうまともな答えは得られないままであった。

そして彼らは行ってしまった。あまりにもあっけない幕切れであったため、まだ事の真相がつかめてはいないけれども、

創造はじめ宇宙を取り逃がしたあとの旧機械体制宇宙の狼狽と狂乱は相当ひどいもので、新体制宇宙や仕組みにとってはかなり危険なものとなっている。

今後旧体制宇宙がどういうやり方をしてくるかはわからないが、素直に仕組みの流れに従うとは思われない。かなり厳しい展開になることが予想される。

この巻頭言は「光の会だより」に毎月掲載しているものです。




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