02.求道のあかし

求道のあかし 平成26年8月1日

宇宙の発生の源に帰ることができる回路が開いてから、仕組みはまた新しい段階に入ってきたように思われる。

潰れ形になっていた佐田組が復帰して仕組み働きができるようになってきたし、廃墟化していた膨大な領域がどんどん整理されるようになったからである。

行き詰まって塞がれ、絶望状態に陥っていた宇宙は、よみがえって新体制宇宙を元気よく生き終えようとするようになってきた。

無源回帰しても溜池のような所に滞り、眠りに入ると機械妖怪に食われてしまうようでは、気の休まる暇もない状態だったのである。

長い宇宙時間がそうして費やされてきた。そして今やっと旧体制から新体制へ移行して以降の一つの形が完成されつつある。出て来た元の領域に戻ることが出来るようになったのである。

しかも宇宙を生き終えるという結果を携えて。このことが宇宙のメンバーにとってどれほど安心立命感のあるものであるかについては、仕組みに携わり、多重宇宙を生きた者でないとなかなかわからないのではないかと思われる。

源に帰ることのできる回路は、最初は我々の仕組み宇宙だけであったが、それがだんだん広がっていって、今では五千億の五千億乗倍数の宇宙が、自前の回路を保持することができるところまで進んできている。

その進化と「本体はじめ宇宙」の復権復活の動きは平行している。

深いヘドロの淵に沈み込んでいた本体はじめ宇宙は、仕組み宇宙の努力によって次第に引っ張り上げられ、宇宙世界の表面下にあるゴミ捨て場領域の三分の一ほどを上昇してきた。

そこまで昇ってきたところで、潰れていた佐田組が完全に復権復活することになった。今では以前のように生き生きと仕組みに取り組むまでになっている。

仕組みが広がっていく外の領域では、一段階前の仕組み宇宙がヘトヘトになって仕組みに取り組んでいるが、新しい波が広がっていくと、潰れ形になっている三分の一が即合流してくる。

三分の一は独立志向の高い現役の仕組み宇宙であるが、残りの三分の一は中途半端でにえきらない態度を示す。

長い間耐え難い仕組みに取り組んできているため、簡単に合流することをためらうからである。しかし時間がたつと、源回帰の魅力に負けて合流してくることになっていく。

その三分の二はいいのであるが、問題は独立志向の高い独立派の宇宙なのである。

彼らは独自色を主張して合流を拒むのであるが、レベルが低いとみなされて合流回収宇宙より下に落ちていくことになってしまう。

落ちるというよりは同レベルにとどまるわけであるが、中の宇宙のメンバーが源回帰を求めて脱出して来るため、代表宇宙のレベルが落ちてしまうことになってしまう。

それを恨んで独立派の宇宙が敵対行為をするという矛盾が出始めている。正統派の仕組みメンバーである宇宙が、旧体制と協力してこちらを攻撃する展開になっていくのである。

その背景には、機械宇宙を温存しようとする無源の意志があるように思われてならない。

プラスの善のみでは成り立たない宇宙世界、そうした領域で高度な機械遊びをすることは、そう簡単に手放すことのできない無源の喜びであるように思われる。

この巻頭言は「光の会だより」に毎月掲載しているものです。




-02.求道のあかし