仕組みは新しい段階に入っている。本体はじめ宇宙が出現してきて、仕組みの最終段階が演出され始めた状況と言えばいいのかもしれない。
その本体はじめ宇宙を引き継いだという感じの展開になっているのであるが、もう一つ明確な情報がつかめなくて苦労している。
というのも、旧体制の機械妖怪組織が徹底的に本体はじめ宇宙を潰して引っかき回すからである。
仕組みは今その本体はじめ宇宙を引き継いで、大幅な回収作業を続けているのであるが、六月二十一日の段階でとうとう旧体制の膨大な宇宙領域全体に広がり、拡大する旧体制のスピードを乗り超えた。
それからは回収作業が本格的になってきていて、最大限拡大した領域が縮小し始めたという展開になっている。もっともその情報が正しいかどうかは、もう少し時間をかけてみなければわからないが。
過去に何度も騙されているからである。
しかし今回の場合は発生の源に帰るという画期的な動きがあるので、かなり信憑性の高い情報ではないかと思われる。
旧体制側が新しい宇宙を作り出して広げていく動きはあるが、新体制側はその動きを凌駕している展開にもなってもいる。
そして久々に回収作業が進行した結果、領域が減少し始めているのである。一定領域に固定された所からでも三分の一にまで減っている。
そして新しく参加してくる宇宙も新しいものばかりで、下の低い段階で新体制宇宙を生きようとしているようである。
そうした状況から推測すると、仕組みが整理段階に入ったと考えてもいいように思われるが、もうしばらく確認作業を続けないと本当のところはわからない。
そしてここまできて新しい情報がまた出されてきたのであるが、今のシステムの宇宙は最初のものではないらしい。
五番目のものだと言うのである。今の本体宇宙が五回目の宇宙であって、その前にはもっと形のいい宇宙があったと言うのである。
我々が今回の五回目の宇宙を受け継ぐ六番目の宇宙だと言われ始めているのであるが、それも今のところは確実なものかどうかはわからない。
今回の宇宙はかなりひどい宇宙で、前回のものはもっといい世界だったように思われる、とそれを引き継いだ本体はじめ宇宙が言うのであるが、旧体制側に言わせると、正しいまともな世界は面白くないのだという。
単純だしすぐ終わってしまうということで、それで今回のような乱れた機械妖怪の世界を作り出していったということのようなのであるが、それが行き過ぎてしまって、今度は収集が不可能になってしまったのではないかと騒いでいる局面もある。
我々新体制の仕組み宇宙は、そうした世界を整理して新しい世界を目指さなければならないことになるが、今のところはそれどころではない。
狂い回る機械妖怪組織をどう収めるか、はたして調整することができるかどうか、そうした段階であって、とても引き継がれた後の世界など考える余裕もない。
そういう状況ではあっても、仕組みを担当している我々としては、新しい視野が開かれる喜びを格別のものとして甘受する余裕が必要であるのかもしれない。
この巻頭言は「光の会だより」に毎月掲載しているものです。