仕組みは大きな節目を超えて、次の段階に入ったように思われる。宇宙世界が生まれ、それが旧体制的でマイナスの進化を経て、一つの結末を迎えた。
そして生き終えられた宇宙が屍となって沈殿する。それでも機械化された世界はどんどん増え続け、屍領域は果てしもなく広がっていく。
前半の宇宙を生き終えた宇宙は、使い捨てにしたゴミヘドロを整理しないと、よみがえることはできないし、発生の源に帰ることもできないということを知り始め、廃墟の下に降りて大掃除をし始めることになる。
それが後半の宇宙ということになるわけであるが、魔的な堕落宇宙から善的な上昇宇宙へと向きを変える。エネルギー不変の法則の必然的な流れである。
後半の宇宙は前半の宇宙の未発達な部分を改善し、生き直してどんどん進化した。そして最後には発生の源にまで回帰する宇宙運営をするまでになっていった。
その完成された宇宙を百期とする。しかし発生の源に回帰しても安全な眠りには入れなかった。源を食い潰す機械が宇宙運営をしていたからである。
この宇宙は前半のマイナス宇宙と後半のプラス宇宙の両方を既に生き終えてしまっている。源のエッセンスは使い古されくたびれ果てている。
しかし帰る所がない。廃墟化するか、無限に巡り続けるかのどちらかである。
新体制宇宙による無源回帰は、その領域を実力ある誰かが守らなければならない。旧体制側にも無源はあるが、機械化されたヘドロである。
新体制側はそれをエネルギー転換して生き直そうとする。そうして両者は生き続けている。いつの頃からか? それはわからない。
無源には時間も空間もない。あるのは限界のある宇宙においてであって、無の源には何もない。
そうした宇宙の時空の中に、大規模な宇宙世界が構築され運営されている。その基本的な構図は三段階になっている。
表現世界上にあるその段階は下から五台、六台、七台と呼ばれている。そしてそれぞれの台にはまた三段階ずつの宇宙があって、その構造が延々と広がって宇宙は生死を繰り返している。
新体制宇宙は旧体制側が使い果たした廃墟を大掃除して発生の源に返している。総合先導役の佐田靖治はその作業を下の五台領域で完成させて、六台に上がってきたのだという。
彼には無源のオーナー権があると仕組みの早い段階から言われていた。それは彼が五台レベルで廃墟を大掃除して得た権利であることが、最近になってわかってきた。
六台レベルを生き終えると七台レベルに上がることになるわけであるが、六台レベルの仕組みが後半に入ったここにきて、五台レベルに続く無源のオーナー権を総合先導役の佐田靖治は手に入れ始めていると言われるようになった。
五台レベルの領域よりもはるかに広大な領域のオーナー権をである。そしてそれは今もどんどん増え続けている。
それが許せなくなった旧体制側が佐田を責めまくる。新体制側は実力不足とねたみから彼を無視し、反発する。そんな中で仕組みは続いている。
この巻頭言は「光の会だより」に毎月掲載しているものです。